「先発投手の最高記録だ」千賀滉大が記録した『59.5%』に米識者が驚愕 魔球・ゴーストフォークが現地で再脚光
今季からメジャーに挑戦したメッツの千賀滉大は、1年目ながら29試合に先発登板して12勝7敗、防御率2.98、202奪三振をマーク。大物右腕のジャスティン・バーランダーとマックス・シャーザーがシーズン中に他球団へ移籍したこともあり、後半戦ではチームのエースとして役割を果たした。新人王の受賞は惜しくも逃したものの、メジャー1年目で実力を発揮した。 【動画】まさに消える魔球! メジャーで異彩を放つ千賀の「オバケフォーク」を見よ 好成績を残した千賀だが、メジャーの強打者を驚かせたのが伝家の宝刀“お化けフォーク”だ。現地では“ゴーストフォーク”の愛称で反響が広がった。米識者は驚異的な数値を記録した千賀の決め球に驚きを示している。 MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は現地時間23日に自身のX(旧Twitter)を更新。「コウダイ・センガは今季、ゴーストフォークで『59.5%』の空振り率を記録した。これは、ピッチトラッキング時代(2008年以降、200スイング以上)において、先発投手の1球種に対するシーズン最高記録である」と投稿し、右腕のフォークが記録した数値に驚愕した。 米データ分析会社『Codify』も公式のXアカウントで「フルシーズン(300スイング以上、ピッチトラッキング時代)で1人の投手が1つの球種で記録した最高の空振り率」のランキングを紹介。22年にメッツの守護神エドウィン・ディアスのスライダーが記録した「54.7%」、ブレーブスの20勝右腕スペンサー・ストライダーのスライダーが今季記録した「55.3%」を抑えて、千賀のフォークが堂々のトップに輝いた。 また、“ピッチング・ニンジャ”の愛称で知られ、同メディアのアナリストも務める投球分析家のロブ・フリードマン氏も自身のXを更新。千賀がフォークで空振りを奪う動画とともに「2023年の空振り率は59.5%。相手の長打率はわずか.147だ」と投稿。投球分析家も千賀のゴーストフォークに驚きを示していた。 伝家の宝刀でメジャーの強打者を翻弄した千賀。メジャー2年目の来季は更なる成績向上に期待したい。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]