マイケル・ケインがフランス行きを決意する 『2度目のはなればなれ』予告編&場面写真
10月11日に公開されるマイケル・ケイン主演映画『2度目のはなればなれ』の予告編と場面写真が公開された。 【写真】『2度目のはなればなれ』場面写真(複数あり) 本作は、89歳の退役軍人がノルマンディ上陸作戦70年記念式典に参加するため、老人ホームを抜け出した実話をもとにした人間ドラマ。『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』『シンクロ・ダンディーズ!』のオリヴァー・パーカーが監督を務めた。 主演を務めたのは、『ハンナとその姉妹』『サイダーハウス・ルール』でアカデミー賞を2度受賞したケイン。共演には、『恋する女たち』『ウィークエンド・ラブ』でアカデミー賞を受賞したグレンダ・ジャクソンが名を連ねた。 『愛と哀しみのエリザベス』以来、50年ぶりに共演した2人。ケインは本作で引退することを表明し、ジャクソンは全英公開を控えた2023年6月に87歳でこの世を去ってしまったため、本作は2人の最後の共演作となった。 2014年夏。イギリスの老人ホームで寄り添いながら人生最期の日々を過ごす老夫婦バーニー(マイケル・ケイン)とレネ(グレンダ・ジャクソン)。声優&ナレーターの諏訪部順一がナレーションを務める予告編では、バーニーがレネを食後の散歩に誘い、車椅子を押して海岸沿いをゆったりと散歩するシーンから始まる。2人の生活はユーモアに溢れ、荒波を泳ぎ切った後に訪れる凪いだ海のような、ささやかで幸せな日々を送っているように見える。しかし、シーンは変わり、バーニーは海岸でひとり、水平線を見つめ「フランスへ行きたい」と強く願うのだった。 ホームのスタッフから、フランスで行われる、Dデイ(ノルマンディ上陸作戦が実施された日)の記念式典の公認旅行には「残念だけど、もう間に合わない」と言われたバーニー。絶望的な表情をしながらも最愛の妻を気遣い「君を置いて行けない」と肩を落とす。しかし、長年連れ添ったレネは、戦時中に1度目の、そして今回はその70年後に2度目の“はなればなれ”を決意し「でもあなたは、行くべきよ」と力強く背中を押す。バーニーはフランスのノルマンディへ旅立ち、彼が行方不明になったという警察のツイート(#The Great Escaper)をきっかけに世界中で話題になるものの、胸の中にはあの日(Dデイ)の激しく痛ましい風景がフラッシュバックされ、そこには、決して離れないと誓った90歳のバーニーが、どうしてもはなればなれにならなければならなかった理由があった。そして必ず戻ってくると信じる妻の真実の想いとは。 公開された場面写真にも、愛という絆で結ばれたバーニーとレネの姿が切り取られている。 あわせて、ムビチケ前売券(カード・オンライン)が7月26日から発売されることも決定した。
リアルサウンド編集部