「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭」鈴木雅之、DA PUMP、ano、久保史緒里ら豪華キャストに横浜アリーナが揺れる!熱狂の一夜を振り返る
10月26日に横浜アリーナで「ニッポン放送開局70周年 ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭」が開催された。 【写真を見る】岡村隆史がパリオリンピック”無課金おじさん”に 1994年に「ナインティナインのオールナイトニッポン」(毎週木曜 深1時)が放送開始してから30年。ナインティナイン(岡村隆史、矢部浩之)の"ふたり"ならではの夜に、番組にゆかりのある鈴木雅之、DA PUMP、ano、久保史緒里(乃木坂46)、秋山竜次、ネクライトーキー、高須克弥ら豪華キャストが登場。横浜アリーナに集結した1万2千人と配信視聴のリスナーが熱狂した。 "無課金おじさん"岡村隆史が撃ち抜いた風船から"キングカズ"矢部浩之が登場!? 時報が鳴り会場が暗転すると「WE ARE THE CHAMP」が流れ出した。会場の熱気が高まるなか、メインステージ2階に設置された大きな風船にスポットライトがあたり、矢部のシルエットが浮かび上がる。一方の岡村はパリオリンピックで話題になった"無課金おじさん"に扮して客席側から登場。 渋い表情で銃を手に取り風船を撃ちぬくと、風船から"キングカズ"をイメージした赤いスーツ姿の矢部が登場し、会場のボルテージは最高潮に。2人がメインステージに歩み寄り「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭! in 横浜アリーナ!」のタイトルコールでイベントがスタートした。 オープニング曲はナインティナインの「POISON~言いたいことも言えないこんな世の中は~」。会場の観客に向かってスモークを放射したり、サビの「POISON!」を一緒に歌ったり、リスナーと一体になって盛り上がる2人は、「バカになってください!」と呼びかけた。 怒涛の前半戦!豪華コラボレーションが生む熱狂と静寂のロイヤルミルクティ ハガキ風の映像で最初に紹介されたアーティストはDA PUMP。番組でおなじみの「Feelin' Good - It's PARADAISE-」や大ヒット曲「U.S.A.」で、息つく暇もなく会場を盛り上げた。 ブレイキンアンセムソングとして話題の「Pump It Up! feat.TAKUMA THE GREAT」パートでは、岡村隆史がDA PUMPとダンスコラボする演出も。昨年アキレス腱を断裂した岡村だが「今年は目一杯やらせてもらおうと」と意気込みを明かした。ISSAのことを「平成の火野正平」といじったり、親交のあるDA PUMPとラジオでのネタも交えたトークでリスナーの笑いを誘った。 続いてのアーティストは、カリスマボイストレーナーことロバート・秋山竜次。 花びらのようなあしらいの真っ白な衣装にサングラスという怪しい出で立ちで登場した秋山の最初の曲は「あやしくないから」。都内公共施設の運営が都か区か物議を醸す「TOKAKUKA」では、単調な振り付けに息を上げ「やっぱDA PUMPってすごいんだな」と溢した。また、カリスマボイストレーナー企画では「大河ドラマ『光る君へ』の歌詞を教えてください」といった無茶ぶりな「質問FAX」に苦戦しながらもオリジナルの歌詞を披露し、「なんかなあ~!」とぼやきながら退場した。 秋山の盛り上げで笑い声に包まれた会場に続いて流れたのは、CMでもお馴染みのヘリコプターのプロペラ音。「ヘリコプタークルーズの旅」という豪華賞品を持って登場したのは、番組の大スポンサーである、高須クリニック院長・高須克弥。賞品をかけて実施されたのは、矢部の「そう!」の言い方で何を言っているのか当てる「矢部浩之のそう!そう!そう!そう!クイズ」。回答メールが殺到しパソコンが固まるというハプニングに見舞われるも、見事正解の「(南)こうせつさん」を言い当てた女性に豪華賞品が贈られた。 続いて「乃木坂46のオールナイトニッポン」でパーソナリティを務め、2025年1月には横浜アリーナでのイベントも決まった久保史緒里が登場。乃木坂46の33作目シングル「おひとりさま天国」をナインティナインの2人と一緒に歌唱し、ソロでもいきものがかりの「キミがいる」を披露した。"シソ好き"な久保に「(自身の育てたシソを)食べてもらいたい」とシソの天ぷらを振舞ったことがきっかけで交流のはじまったナインティナインと久保。その後パクチーを育て始めた岡村がパクチー餃子を振舞ったこともあったが、「実はパクチーが苦手」と告白する久保に岡村が衝撃を受ける一幕も。本当に好きな食べ物を聞かれ「じゃがいも」と回答した。 次は矢部のソロパート。矢部の顔が印刷された紙幣を観客席にバラまきながら登場した矢部は、Mr.Childrenの「everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~」を歌いながらアリーナを回った。続く「前略、道の上より」では、サプライズゲストとして原口あきまさも登場。「ハッ」に合わせて明石家さんまのものまねをしたり、トークでも室井慎次、石橋貴明、勝俣州和など豊富なレパートリーを披露した。 ソロパートの最後では、サザンオールスターズとサッカーが好きな矢部が「サッカーとサザン、一緒にします。リフティングしながらサザン歌いたい」とチャレンジ。惜しくもボールを落としてしまうも、最後まで歌い切った矢部を大きな拍手が包んだ。 続く岡村は、「長い夜」を歌いアリーナの外周を歩きながらメインステージへ。昨年のアキレス腱断絶でうまく動けなかった岡村だが、今年は自分の足で歩いてファンとの交流を楽しんでいたようだった。 「続いての曲、ライトを黄色にしてみましょうか」と呼びかけて披露したのは、社会現象にもなったCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」。半年以上の練習を重ね、前日も2時間カラオケで歌ったという岡村は、完璧なラップと振り付けで会場を沸かせた。 最後はおもむろに金色の着物とちょんまげのカツラを被り、リスナーから募集した歌詞で構成した替え歌「パクチーサンバⅡ」(原曲「マツケンサンバⅡ」)を歌い上げた。 岡村が歌い終わるとすぐにステージへ矢部が合流し、「今から怖いことが起こります」と観客に呼びかけた。そうして始まったのは、反町隆史の「ロイヤルミルクティ」を会場の全員でただただ聴く時間。番組内で歌詞を考察し話題となった流れで実現にいたったが、観客も座席に着席し、全員で「ロイヤルミルクティ」を聴く、なんとも不思議な時間が流れた。 圧巻のパフォーマンスが連発する後半戦!横浜アリーナを包む「めッ!」 後半戦に入るとアーティスト・anoが登場し、「ちゅ、多様性。」「許婚っきゅん」を立て続けに歌唱。「どんなクソみたいな1日でも、1日の最後に好きなラジオがある」「ナイナイさんも存在し続けてくれている絶対的なところがかっこいい」とトークでリスナーの心を掴むと「絶絶絶絶対領域」で怒涛のロックで会場を熱狂の渦に巻き込んだ。 歌唱後は雰囲気が一転、普段バラエティ番組で目にする"あのちゃん"の話し方となり「ギャップすごいな!」とナインティナインを驚かせながら、2人の似顔絵を描き上げた。 番組エンディングテーマを務めるネクライトーキーは「bloom」を披露。 番組お馴染みの「わーわーゆーております」「お時間です」の挨拶から演奏されたのは「明日にだって」。ナインティナインのオールナイトニッポンのリスナーにとって大切な曲と、会場スクリーンに映し出された1年間の番組の写真。ペンライトで赤く染まる会場と心揺さぶるネクライトーキーの歌声に、会場を感動が満たしてるようだった。 大トリを飾るアーティストは、鈴木雅之。「違う、そうじゃない」「DADDY ! DADDY ! DO!」「ランナウェイ」「夢で逢えたら」を圧巻の歌唱力でリスナーを魅了した。 大歓声のなか「みなさん、こんばんは、ようこそ!私がラブソングの王様・鈴木雅之です!」と自己紹介する鈴木。これまでもスケジュールが合わず今回はじめて出演する鈴木は「歌謡祭って言いながら、MC長いね(笑)。かれこれ20~30分遅れてやってきました」と笑いを交えつつも、迎え入れてくれたナインティナインとリスナーに感謝した。 エンディングでは、出演アーティストが全員集合。これまで「HOWEVER」を無理やり歌わされていたという矢部が「今年からは締めるべき人にキチンと締めていただきたいと思います!」と振り、歌謡祭は鈴木の「め組のひと」で締めることに。「めッ!」とともに銀テープが飛ぶ大団円でイベントは終幕となった。 文=ヤマ
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