2戦連続未勝利でもバイエルンは超攻撃的サッカーを続けるべきか 識者はリスク管理の整備を提言
カウンターから失点
6日(現地時間)に行われたブンデスリーガ第6節でバイエルン・ミュンヘンはフランクフルトと対戦し、3-3で引き分けた。 [映像]ブンデスリーガ第6節 フランクフルト対バイエルン・ミュンヘン ハイライト 首位バイエルンと2位フランクフルトによる首位攻防戦となったこの一戦は、序盤からバイエルンがフランクフルトを圧倒し、15分にコーナーキックからDFキム・ミンジェのゴールで幸先良く先制するなど2度リードを奪ったが、22分と35分、そして後半アディショナルタイム4分にいずれもフランクフルトのカウンター攻撃から失点し、結局勝ち点1を分け合うドロー決着となった。 0-1で敗れた2日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節アストン・ヴィラ戦同様にカウンター攻撃から失点して勝利を逃したことで、攻撃の際に相手陣地にフィールドプレイヤー全員が入ることもあるヴァンサン・コンパニ監督の戦術に対する疑問の声も出始めている。ドイツ紙『Bild』がバイエルンサポーターに実施したアンケートによると、回答者の59%が現在のバイエルンの戦い方を支持しないと答えたという。 こうした中、元ドイツ代表で現在は解説者を務めているローター・マテウス氏は「私は、バイエルンがこのスタイルを維持することを願っている。彼らの極端なほどのハイプレスは上手く機能しているし、魅力的でもあるからだ」とコンパニ監督の採っている戦術に理解を示すとともに、幾つかの修正点も指摘している。 「高い位置での守備にはまだ大きなリスクがあるが、それは小さくすることができる。ウパメカーノとキムはポジショニングを改善する必要がある。それからコンパニ監督は、どうやってこのセンターバックの二人をサポートするかということについてしっかりと考えなくてはいけない。両サイドバックにもう少しディフェンスでのタスクを任せるというのも一つの方法だ。特にデイヴィスはスピードがあるので、カウンターの芽を摘むために効果的な存在となるだろう」 バイエルンは、代表ウィーク明けの19日に行われるブンデスリーガ第7節で昨季2位のシュツットガルトと対戦する。果たしてコンパニ監督はこの試合までにどのような修正策を施してくるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部