長野県の東大木曽観測所が一般公開
長野県木曽町三岳の東京大学木曽観測所の一般公開が3日、2日間の日程で始まった。10月に開所50周年を迎える観測所の研究成果の一端に触れられる機会で、天文ファンや夏休み中の子供たちが足を運んで天文学に理解を深め、宇宙に対する関心を育んでいる。 観測所が誇る口径105センチのシュミット望遠鏡を備えるドーム型の建物では、観測所員が望遠鏡を実際に動かして機能の特徴を説明した。鏡筒後部に開けられた窓からは、望遠鏡内に取り付けられている超広視野動画カメラ「トモエゴゼン」のセンサー部分をのぞき見ることができた。 観測所の半世紀の歴史を写真や年表などで紹介するパネルも並ぶ。家族3人で訪れた愛知県豊田市の高校1年生(16)は「幼い頃から天文が好き。ついに本物を見ることができた。神々しくて感無量」と話した。 4日の一般公開は午前10時~午後4時で、午後2時からは、東大天文学教育研究センター准教授・酒向重行さんの「木曽観測所これからの50年」と題した講演がある。
市民タイムス