DMMビットコインが廃業へ、顧客の口座と資産はSBIグループの交換業者に譲渡で合意
ネット配信大手DMM.comグループの暗号資産交換業者DMMビットコインは2日、廃業すると発表した。2025年3月をめどに、SBIホールディングス傘下の交換業者SBIVCトレードに顧客口座や預かり資産を譲渡することで合意した。
DMMビットコインは今年5月末、480億円相当のビットコインが不正に流出したと発表した。その後、暗号資産の買い注文や引き出しなどのサービスを制限しており、同社は「このような状況が長引くことは、お客様の利便性を大きく損なうと判断した」と廃業の理由を説明した。
DMMビットコインは6月、顧客への補償として550億円をグループ内で調達すると発表した。
金融庁は9月、DMMビットコインに対し、資金決済法に基づく業務改善命令を出し、経営責任の明確化や再発防止策の策定を求めた。