【西武】育成7位・旭川志峯のウメビンユオが熱い夢「万波超えを目指していきたい」
西武から育成7位指名を受けた旭川志峯のウメビンユオ・オケム明外野手(18)が6日、旭川市内の同校で水沢英樹スカウトから指名あいさつを受けた。同じ外野手の日本ハム・万波中正(24)を目標にするとともに、同じ少年野球チームでプレーした巨人4位指名の北星学園大付・石田充冴(じゅうざ)投手(18)との対戦も熱望した。 うっすらと雪が積もり、冬本番間近の旭川で、ウメビンユオが熱く夢を語った。「万波超えを目指していきたい。走攻守そろった隙のない選手になる」。球界を代表する選手に成長した日本ハムの主砲を超えるという大きな夢をぶち上げた。 ナイジェリア人の父を持ち、遠投100メートル、50メートル走6秒0、ダンクシュートもできるという高い身体能力の持ち主だ。“万波超え”にはいくつもの壁が待ち受けるが、小学生時代からウメビンユオを知る水沢スカウトは「試合では控えめにしてるけど、練習で(送球を)見たらすごいですよ。細いけど打つのも力がすごい」と潜在能力を絶賛。この日掲げた夢を実現する可能性を感じている。 巨人から指名を受けた石田とは少年野球時代にバッテリーを組んだ仲で、啓明ライオンズに誘ってくれたのも石田だった。2人同時にプロ入りの夢が叶い、「不思議な感覚。今まで対戦したことはないので、プロで戦えたら面白いですね」。現校名初のプロ野球選手として一日でも早い支配下契約を勝ち取り、最高峰の舞台で一つずつ夢を実現させていく。(島山 知房) ◆ウメビンユオ・オケム明(うめびんゆお・おけむめい)2006年4月10日、長野・松本市生まれ。18歳。旭川啓明小1年時に啓明ライオンズで野球を始める。東光中では軟式野球部でプレーした。旭川志峯では2年秋からベンチ入りし、3年夏は北北海道大会4強入りに貢献した。186センチ、78キロ。右投右打。家族は両親、兄、妹。
報知新聞社