【新NISA】老後資金がいくらになるかシミュレーション!30歳スタートor50歳スタートの「メリット・デメリット」
30歳から積立投資を始めるメリット・デメリット
30歳といった若いうちから積立投資を始める主なメリットとデメリットについて解説します。 ●メリット:投資期間を長く確保できる 若いうちから積立投資を始めた場合、老後を迎えるまでの投資期間を長く確保できます。 投資期間が長いと複利効果が大きくなり、ドルコスト平均法によって価格変動リスクを軽減できるので、安定した運用成果が期待できます。 仮に、40~50歳代になってから大きなお金が必要になってしまった場合でも、その時点で10~20年の投資期間を確保できているので、途中で売却してもある程度まとまった金額を準備できる点もメリットです。 また、若いうちから投資経験を積むことで、資産運用に関する知識を身に付けられる可能性があります。お金の知識は何歳になっても重宝するので、若いうちから身に付けておいて損はありません。 ●デメリット:自己投資などに向けるお金が減る 積立投資にお金を回すことは悪いことではありませんが、その分自己投資や趣味・娯楽などに向けられるお金が少なくなります。 若いうちにしかできない経験もありますし、趣味や娯楽などに使うお金もないがしろにはできません。 あくまでも、人生における選択肢の1つとして「投資」があることを頭に入れておきましょう。 若いうちから始めれば投資期間を長く確保できるので、投資金額が少なくてもまとまったお金を準備できる可能性があります。そのため、生活に支障が出ない範囲で積立金額を設定することが大切です。
50歳から積立投資を始めるメリット・デメリット
続いて、老後を目前に控えた50歳から積立投資を始めるメリットとデメリットも見ていきましょう。 ●メリット:収入の増加によって投資資金を確保しやすい 40歳代や50歳代になると、若いころよりも収入が増加している可能性があります。 その分投資に回す資金を確保しやすく、若いころに比べて大きな金額を積み立てられるかもしれません。 また、年齢を重ねることによって様々な知識を吸収し、投資やお金に対する理解度が上がっている可能性もあります。 より慎重にリスクを管理しつつ、安全資産とのバランスを考えた運用を行える可能性があるでしょう。 ●デメリット:投資できる期間が短い 若いうちから積立を始めたケースに比べて、投資期間が短くなってしまうのはデメリットです。 投資期間が短いと複利効果やリスクの軽減効果は薄れてしまうので、運用成果の安定性という面では劣ります。 また、30年以上積み立てたケースと同等の成果を上げようと思うと、必然的に毎月の積立金額が多くなります。 家計の状況によっては投資に回す資金を捻出する余裕がないケースも考えられるので、その点においても不利といえます。 しかし、50歳から始めても15年間は投資期間を確保できるので、資産形成の遅れを取り戻す手段としては有効です。 リタイア後の生活を支える資金を少しでも増やせる可能性があるので、「50歳で始めても遅いのでは?」と思っている方も、新NISAの利用を検討してみるのはひとつでしょう。