パーソナライズネイルで、もっと輝く手元に:RIÉNE
ネイルポリッシュのブラシの構造についても、「塗りやすい、キレイに塗れる」を目指したRIÉNEは、2パターンのブラシを導入した。 「爪の大きさは千差万別であり、人によって適したブラシのサイズも異なると考えています。そこで、憶測に頼らず、大手クチコミサイトのレビューや著名なファッション誌の読者アンケート結果、リサーチ会社の調査結果など、さまざまなデータを収集しました。さらに、その課題に着目したブランドがないことを確認した上で、サイズ別の導入を決定しました」
パーソナルカラー診断に加え、ブラシサイズをパーソナライズするサービスを提供するRIÉNE。その経緯は、消費者の潜在的な課題である「自分の爪に合ったブラシサイズが見つからない」ということに気づいたことから始まった。 自分に合ったカラーやブラシを使うことには、仕上がりの美しさや塗りやすさにつながることや、肌馴染みの悪いカラーを引き当てにくくなり、無駄なコストを抑えられるメリットが挙げられる。 「ネイルカラーはポイントメイクであるため、肌馴染みだけを重視する傾向があります。しかし、ヘアやファッションとの親和性も考慮すれば、ネイルカラーの価値はさらに高まります。 それと、ネイルをキレイに塗ることができれば、その日の気分も上がります。ネイルはメイク商品であると同時に、リラクゼーション商品でもあると考えています。 『キレイに塗れる』確率が高いネイル商品は、満足度やQOLの向上にもつながると理解しています」
WEBコンテンツの先に、ネイル商品がある
2024年2月1日に株式会社そごう・西武が運営する体験型シェア店舗 COOSEBASE SHIBUYA(西武渋谷店パーキング館1階)に出店した。オンラインでは分かりづらい実際の色みやブラシの塗りやすさを試せる点が大きなメリットだ。
最後に、今後の展望について伺った。 「今後もカラー展開は必須ですし、同時にカテゴリーも増やしていきたいと考えています。現在は水溶性のネイルポリッシュのみですが、今後は有機溶剤ネイルポリッシュ、ジェルネイルも展開していきたいです。 また『パーソナライズ』という観点ではカラーやブラシに限らず、他にもカスタマイズできる要素はあるので取り入れていきたいですし、ネイル商品だけを提供するというよりも『WEBコンテンツを充実させて、その先にネイル商品がある』、将来的にはそんなサービスにしていきたいと思っています」 日本の製品・サービスは「ガラパゴス化」と揶揄されることもあるなか、それでも廣川さんはグローバルにおける日本企業の強みは細部までかゆい所に手が届くアイディア力だと考えている。 RIÉNEも、より細やかなカスタマイズ・パーソナライズ力を磨き、各国に適したローカライゼーションを組み合わせた商品づくりに注力していく意向だ。