政治家「関係断絶」で姿なく 旧統一教会系トップ講演
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の政治団体「国際勝共連合」が13日、東京都千代田区で集会を開いた。講演した梶栗正義会長は、6年前は現職の国会議員が約50人来たと明かしたが、今回はほぼ姿はなく、2022年の安倍晋三元首相銃撃事件後の「関係断絶宣言」の影響が見えた。安倍氏については「日本が(国際社会で)リーダーシップを示すことができると教えてくれた」と生前の関係の深さをうかがわせた。 団体によると事件後、梶栗氏が報道陣の前で発言するのは初めて。梶栗氏は講演で団体の持論を展開。「今の日本の最大の国難は、安倍氏がいないことかもしれない」「家庭とその絆を守る運動を展開し、共産主義を克服する」とした。昨年6月に成立したLGBT理解増進法についても「慎重に判断すべきだが、性急に進んだ」と批判した。 自民党栃木県連の元幹事長で、元県議会議長の増渕賢一氏は「われわれの恩人」として紹介され「50年間、皆さんとお付き合いしてきた。悪い人間とは思っていない」とあいさつした。団体によると、全体の参加者は約300人だった。