プレミア12で米スカウトが見つけた! 阪神・才木浩人の〝魔回転ストレート〟投球の回転数で驚きの数値、メジャー平均を20%超え
【台北(台湾)18日=片岡将】野球の国際大会「ラグザス presents WBSCプレミア12」で日本はドミニカ共和国に大勝し、1次リーグB組を5戦全勝で突破。日本に戻り、21日から2次リーグに臨む。若手中心の布陣で連覇を目指す侍ジャパンが台湾の地で多くの収穫を得る一方、有望株を視察するため遠征した10球団以上のメジャースカウトたちも思わぬ副産物を持ち帰れてご満悦。日本では計測が難しい投球の回転数で、才木浩人投手(25)=阪神=がとてつもない数値をたたき出したのだ。 【写真】才木の直球が連発した〝異常値〟に、台北まで足を運んだメジャースカウトは仰天 ■21日から日本で2次リーグ 17、18日に屋外の天母球場で行われた2試合は荒天の中で悪戦苦闘。試合後のお立ち台で井端弘和監督(49)がインタビュー中も、差しかけられた傘が裏返るほどの強風が吹き荒れた。それでも国際大会の連勝を「24」に伸ばし、東京ドームでの次なる戦いに向かう指揮官は「台湾では最低限、次のラウンドに行けるようにと思っていたが、(1次リーグを)最高の形で終えられてよかった」と全勝突破を喜びつつ、「もうちょっと選手の状態が上がってくれると思っている。決勝までに計算して上がってくれればいい」とさらなる向上を期待した。 森下(阪神)が不動の4番として打線を牽引。先発投手陣は最低でも4回まで試合を作り、救援陣では藤平(楽天)が頭角を現すなど投打に収穫を得た台湾遠征。南国の想定外の寒さに震えながらも、ネット裏からビデオを回してスピードガンを向け続けた米球団のスカウトも、大きな収穫があったと声を弾ませる。 「実りの多い旅だったよ。素晴らしい才能を確かめることができた」と名指ししたのが、16日の台湾戦(台北ドーム)で先発し6回途中3安打無失点と快投した才木だ。 「台北ドームで投げてくれたのがありがたかった。あの球場はスピード表示と、ボールの1分間当たりの回転数も表示される。驚くべきことに才木の直球は、2600台後半―2700台に集中していた。メジャーでもトップクラスだよ。前日に投げた高橋(中日)がわれわれが把握している2200―2300台で合致していたから、装置の故障とも思えない」 「武器を持つ魅力的な人材」