16歳の松山茉生が圧巻プレーで17位 「プロに負けないゴルフ」で“独走”ベストアマ
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 最終日(29日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71) 【画像】「プレジデンツカップ」の豪華なカート 16歳の大器が、地元で迎えたレギュラーツアーデビュー戦。42位から出た松山茉生(福井工大福井高)が1イーグル6バーディ、1ボギーの「64」と4日間のベストスコアをマーク。通算10アンダーの17位に浮上し確かな足跡を残した。4人が決勝ラウンドに進んだアマチュアでは、48位で2番手の中野麟太朗(早大)に7打差をつける“独走”でトップを守り、目標に挙げていたローアマタイトルを獲得した。
「スタートからバーディで、ずっといいゴルフだった」。出だしの10番で5mのチャンスを決めて飛び出すと、15番(パー5)ではグリーン手前から7ydの3打目をSWでねじこむチップインイーグル。18番では155ydからピンに絡めるタップインバーディを奪い、飛距離だけでなくショットの精度でもギャラリーを沸かせた。 4番から3m前後を立て続けに決めた3連続バーディは「ゾーンに入ったくらいのいい流れ」。8番(パー3)は手ごたえ十分の1打目がグリーンを越えて唯一のボギーとしたが、「本当にいいゴルフ。(この日)7アンダーは自信になりました」と胸を張った。
3日目の競技終了後に開催された「ドライビングコンテスト」では349.6ydをかっ飛ばし、シーズン平均飛距離1位の河本力、前年を制した幡地隆寛らを破りドラコンキングにも輝いた。5回目の実施でアマチュアの優勝は初めて。パワーでもツアートップレベルであることを証明してみせた。 多くの収穫を得た初めてのレギュラーツアー。「距離もそうですが、流れの良いときにはプロにも負けないゴルフができたのは良かった。結果的にベストアマも獲れてうれしいし、何よりも(最終日に)伸ばし切れたことがうれしい」。将来は高校卒業からプロ転向を経て、国内ツアー賞金王、そして早期の米国ツアー挑戦へ。描く青写真のスケールも大きい。
2週後には6月「日本アマ」優勝で出場資格を得た国内メジャー第3戦「日本オープン」(埼玉・東京GC)に初挑戦する。最年少の15歳344日でアマ日本一に輝いてから3カ月。プロのフィールドで自信を深め、ゴルファー日本一の称号をかけた大舞台に乗り込む。(愛知県みよし市/塚田達也)