にぎやかな通勤 米子水鳥公園のコハクチョウ
鳥取県米子市彦名新田の米子水鳥公園で、コハクチョウが餌場となる島根県安来市の能義平野に向け、朝夕のにぎやかな“通勤”を繰り返している。例年より多い600羽前後がいると見られる。 10月12日に初飛来が確認されて以降、今季は渡りのペースが早く、今月9日には840羽に達した。同公園によると、例年は500羽前後という。 コハクチョウは朝が明けると「クォー、クォー」の鳴き声もにぎやかに餌場へと向かう。水面を蹴るように助走、編隊飛行が次々と空を舞う。夕方になると赤く染まる空をバックに編隊が舞い降りる。 季節を彩る壮観な営みだが、例年通り12月に能義平野で田んぼに水を張る冬季湛水(たんすい)が始まると、コハクチョウはねぐらを移す。 桐原佳介統括指導員(51)は「コハクチョウの引っ越しが始まると寂しくなる。その前にこの時季のにぎわいを観察してほしい」と話した。 ◇同公園は11月~3月の土日、祝日、午前7時開園。
日本海新聞