遠藤航らの招集は難しい?「OAなし」だった場合の18人とは? パリ五輪代表メンバー“最終予想”「大岩監督のマネジメントが問われる」
「OAあり・OAなし」で招集メンバーはどう変わる?
U-23世代からは、高井幸大(川崎フロンターレ)を招集する。 U-23世代の選手選考は将来性も加味されるべきで、192センチのサイズを持つ19歳の高井は、落ち着いたボールさばきも含めて選ばれるべき選手だ。 オーバーエイジがひとりの場合は、西尾隆矢(セレッソ大阪)を3人目のCBに指名する。チーム結成当初から招集されてきた23歳は、ディフェンスラインを統率する力があり、所属するセレッソ大阪でもプレータイムを刻んでいる。 オーバーエイジをひとりも招集できないことも、考えておくべきだろう。高井、西尾に次ぐ3人目のCBは、6月のアメリカ遠征に招集された鈴木海音(ジュビロ磐田)か、常連のひとりの木村誠二(サガン鳥栖)か。どちらも所属クラブで試合に絡んでいるが、失点の多さがやや気になる。コンディションが整っていることを前提に考えれば、将来性も加味してチェイス・アンリ(シュツットガルト)を連れて行きたい。 右サイドバックは関根大輝(柏レイソル)だ。U23アジアカップでインパクトを残した大型サイドバックは、柏からステップアップした酒井宏樹に似たスケールを感じさせる。 左サイドバックは大畑歩夢(浦和レッズ)に託す。サイズは大きくないが対人プレーにタフで、繰り返し上下動できる。対世界でどこまで攻撃力を発揮できるかも含めて、楽しみなタレントだ。さらに、左右どちらにも対応できる人材として、内野貴史(デュッセルドルフ)を3人目のSBに指名する。 GKは鈴木彩艶(シント・トロイデン)と小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)のふたりで盤石だ。鈴木には移籍の噂があり、7月3日のメンバー発表後に動きがあることも想定される。その場合も、小久保を招集できれば問題はない。
遠藤航の招集は不透明も…中盤の「不動の3人」とは
中盤では遠藤航(リバプール)のオーバーエイジでの招集が見込まれていた。日本代表のキャプテンは16年、21年の五輪に出場しており、短期決戦の戦い方を熟知する。彼以上のオーバーエイジは見当たらない。 ただ、アルネ・スロット新監督が就任したなかで、プレシーズンにチームを離れるのはポジション争いに影響する。リバプールで出場機会が限られてしまうと、日本代表でのパフォーマンスにも不安が生じる。クラブとの交渉が難航しているとの一部報道があるが、招集が叶わなかったとしても現実的に驚きではない。 主軸の藤田譲瑠チマ(シント・トロイデン)、松木玖生(FC東京)、荒木遼太郎(FC東京)までは決まりだろう。いずれも4-3-3と4-2-3-1に適応し、特定のポジションに縛られずにプレーできる。 荒木は攻撃で違いを生み出すことができ、FC東京への期限付き移籍で充実したシーズンを過ごしている。流れのなかでもリスタートでも、決め切る力を発揮しているのも頼もしい。久保建英(レアル・ソシエダ)の招集が叶わないなかで、荒木を外すことはできないだろう。 さらにもうひとり、佐野航大(NEC)をチョイスする。16人のフィールドプレーヤーで戦術的柔軟性を担保するためにも、中盤から攻撃のポジションまで網羅する彼をセレクトする。 遠藤の招集に至らなかった場合は、山本理仁(シント・トロイデン)を選ぶ。これまでの招集のなかで自身の存在価値を示しており、継続的に活動してきた彼のような選手がいることで、チームに芯が通るものだ。
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