家が古くなっても税金は下がらない? 複雑すぎる固定資産税を調べてみた
「仕組み複雑、説明難しい」
家屋にかかる固定資産税については、どんなに物価高が進行しても税額が上昇し続けることはない仕組みになっている。 ただ近年、建築資材費が高騰し、人手不足や働き方改革による人件費も上昇。こうした要因が再建築費を押し上げて、経年劣化の減価率を上回っているため、結果的に建物が古くなっているのに、税額が変わらないという状況が増えていると考えられる。 那覇市の担当者は「仕組みや計算方法が複雑なため、簡単に説明することが難しい」と話す。物件の構造や延べ床面積など個別具体的な例をもとに、3年に1度変わる国の「固定資産評価基準」の表も参照して一つ一つ確認しながら計算していく必要があるため、一般論では理解しづらい部分がある。 ただ、インターネットでは間違った情報もあふれているとし、担当者は「疑問があったら、役場に問い合わせてほしい」と呼びかけた。