田崎史郎氏 政治家の高額飲食に「議員会館だと誰が使用しているか…」橋下徹氏は「永田町の感覚」と異論
政治ジャーナリストの田崎史郎氏が2日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)で、政治家の高額な飲食費について解説コメントした。 第2次石破内閣の石破茂首相と政務三役計11人が代表を務める政治団体が、2023年に飲食などの名目で1回に10万円以上を計上した事例が101件に上ることが分かった。総額は計約1925万円で、支出先には料亭や高級フランス料理店が並び、同じ日付で複数の店に計100万円以上を支払ったケースもあった。共同通信社が総務省が29日に公表した23年分の政治資金収支報告書のうち、内閣の計76人について国会議員関係政治団体の支出を分析した。 林芳正官房長官が代表の「林芳正を支える会」は、10万円以上の飲食費を41件計約903万円支出した。東京都内の高級ふぐ店には1~2月に4回計約152万円を支払った。林氏の事務所は取材に「各界の方々から貴重な情報や意見を拝聴するため、参加人数や相手方の属性などを考慮し、会合場所を設定している」と答えた。 加藤勝信財務相の「勝会」は28件計約590万円。4月5日は、フランス料理店や中華料理店など5店に計約103万円を支出した。2月2日には喫茶店の運営会社に「会合会食費」として約20万円を支払っていた。加藤氏の事務所は「適正に処理し収支を報告している」とコメントした。 他に支出が多かったのは、宮路拓馬外務副大臣の「拓翔会」(11件計約129万円)や青木一彦官房副長官の後援会(6件計約89万円)など。石破首相の「石破茂政経懇話会」は5件計約77万円だった。 番組では、政治家の飲食について、田崎氏のコメントを紹介。田崎氏は、会食について「政治家同士の人間関係を培う場所」とし、高額飲食費の林氏、加藤氏については「今年の総裁選に出馬する心づもりがあった」と説明。会食の必要性について「議員会館などの会議室も誰が使用しているか分かる。他の議員などの目もある中で秘密裏に動けない」と理解を示した。 これに元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は「きょうは(スタジオに)いらっしゃらないんで欠席裁判みたいになってしまうので、今後直接議論したいと思うんですが」とした上で、「こういう考え方が永田町の感覚。でも僕は、自分で政治をやってきて、こういう感覚を変えないといけないと思っている。必要性は認めてはいけないと思う」と言い、「国会議員同士が人間関係を培うと言っても飲み食いの人間関係なんて大した人間関係じゃない。その人間がどういう能力を持っているのか、何をやったのか、実績をちゃんと見て評価するような政治の世界にしないといけない」と自身の考えを述べ、「秘密裏ではなくオープンで政策の議論をやって決めるような政治にしていかないといけない」と強調した。