井上順“日本のお母さん”大女優に垣間見た決意「ミミズ腫れですよ」「ああ、この根性だなって」
タレント井上順(77)が、17日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演し、今は亡き昭和の名女優との思い出を語った。 司会の黒柳徹子とともに盛り上がったのは、12年に92歳で死去した女優の森光子さんの話題だった。森さんは映画やドラマ、舞台、さらに司会業など幅広く活躍。中でも舞台「放浪記」は、48年にわたり出演するライフワークとなった。また長年、タケヤ味噌のテレビCMにかっぽう着姿で出演したことなどから、「日本のお母さん」と呼ばれて親しまれ、国民栄誉賞も受賞した。 劇中でのでんぐり返しが見どころだったように、晩年まで体は常にケアしていた森さん。しかし、井上によると「いつも体を鍛えてらっしゃる森さんでしたけど、おケガをなさったことがあるんですよ」という。東京・帝国劇場で舞台に出演中、森さんのケガの報告が入ったことを明かした。 「僕はちょうど、芸術座(の舞台)に出ていまして、近いですから、森さんがケガなさったというので行ったら、ここ、紫。ミミズ腫れですよね」と、右足全体を示しながら説明。「森さん、病院は?」と勧める井上は、森さんと「“大丈夫”、“いや、大丈夫じゃないですよ”って。それでも“大丈夫”って言うんですよ」と、押し問答を繰り広げたことを明かした。 最後は森さんから「お客様が来ているんだから、やめるわけにいかない」と、強い決意を伝えられたという。大成するまでは歌手として進駐軍の慰安を行うなど、紆余曲折の人生だった森さん。井上は「昔からご苦労なさったわけじゃないですか。名前が出るまで。悔しい思いも、悲しい思いもしたと思いますけど、それを聞いた時に、“ああ、この根性だな”って。体を張って、舞台を見に来た方にお返しをしなくちゃっていう思いを、新たに感じさせてもらいましたね」と振り返った。