常総学院15失点「野球にならなかった」 夏へ再起 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第8日の27日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦を行い、常総学院(茨城)が5―15で中京大中京(愛知)に敗れ、準々決勝進出を逃した。 【写真でプレーバック】中京大中京―常総学院 ◇常総学院・島田直也監督 力の差がありすぎて野球にならなかった。無駄なミスや状況を考えていないプレー。守備からリズムを作ると言っているのに、リズムが逆に崩れてしまったことは反省点。必死にやっているが、逆にその必死さが、守備での硬さとかに少し出たのかな。 エース(の秋本璃空投手)に意地を見せてほしかったが、僕の勉強不足というか、(大量失点の)流れの時にパッと交代できるようにしないといけない。 全国にあんなプレーを見せてしまい、恥ずかしい。選手がどう思っているかで、夏への取り組み方も変わってくる。守備は大事にしなくてはけないなと感じた。 選手たちも全国のレベルを肌で感じたと思う。一つのミスで流れが相手に行ってしまうことを痛感したはず。本当に良い舞台で試合ができた。(1、2回戦でベンチ入りメンバー全員が出場したが)「もう一回やりたい」という思いがみんなに伝われば、また夏に向けて必死にやっていくと思う。 ◇田辺広大主将「もう一回、守備に重点」 守備のミスであったり、いつもやっているプレーができないのであれば、勝てないのは当然。秋本(璃空投手)は、良さである強気のピッチングが全然できず打たれてしまい、かける言葉がなかった。捕手である自分が周りを見ていなかった。自分がしっかりしないと、投手が自信を持って投げられない。そこが甘かった。 大川(慈英投手)は、秋に比べてすごく成長した。腕の振りだとか、気持ちも強くなったなと感じた。甲子園でもあんな投球ができる大川は本当に成長したと思う。 日ごろから監督から言われていたが、大舞台では人の声のほか、いろいろな音がある。もっと一人一人が声を出して連係しないとミスが出る。今回初めて甲子園を経験した。大舞台でプレーできたのは良かったが、一つのミスで流れが変わったり、自分のプレーもできなかった。練習から甲子園のイメージを持ち、選手全員で「どうしたら勝てるのか」を話し合い、またここに戻って来られるように頑張りたい。もう一回、守備に重点を置いて練習をやっていく。