【最新韓国ドラマ】がアツい! 大人がハマる復讐×サスペンスなど、見逃せない話題作
ロウン×チョ・イヒョン『婚礼大捷<こんれいたいしょう> -愛結ぶ二人-』/朝鮮王朝で巻き起こる“婚活”物語
一言で申すと「時代劇版、婚活物語」です。架空の朝鮮時代を舞台に、それぞれ若くしてパートナーを亡くすという切ない共通点を持つシム・ジョンウ(ロウン)とチョン・スンドク(チョ・イヒョン)が、若き男女の仲人として奔走するんですね。互いの利益のために。ロウンは『恋慕』『この恋は不可抗力』に続くロマンス時代劇で着実にキャリアを積んでいますし、イヒョンは『賢い医師生活』の双子役とか、『今、私たちの学校は…』の委員長役で実力を証明していますし。で、旬なふたりのケミはいかに?となるわけです。身長差30cmの凸凹コンビ(『恋慕』も同様でした)で織りなすロマンス時代劇は、昨今日本ドラマでも話題の「婚活」ストーリーによって、よりフレッシュに見えるというか。物語前半はロマコメ強めなのでお気楽モードで楽しみつつ、後半にかけて深まる時代劇特有のドロドロモードに目を奪われつつ。この緩急もまた見どころのひとつかもしれません。 最年少かつ首席で科挙に合格する頭脳、誰もが振り返るビジュアルを持ち、王女と結婚することになったジョンウ。しかしながら婚礼中に王女が亡くなる(怪しすぎる)事態に。1日にして寡夫となった彼は、以降もちろん誰とも結婚することも許されず、大好きな出世も阻まれ、常にイライラしている様子から、付いたあだ名は「鬱憤夫」。そんな生活も8年経ったある日、義理の父こと王からある命を受けるんです。「怨女曠夫」を解決せよと。要は適齢期になってもパートナーのいない男女を結婚させてね、さもないと死ぬよという脅迫で、これに焦り狂うジョンウはスンドクに依頼をするわけです。“漢陽最高の仲人”こと通称ヨジュ宅は、その筋では神のように崇められ、彼女の見立てに狂いなしで次々と未婚男女を結婚させる実力者。実はこれはスンドクの裏の顔で、表向きは左議政の次男の妻なんですよ。いいところの両班(ヤンパン)。悲しい過去を背負いながら二重生活を送るスンドクと、空気の読めない引きこもり鬱憤夫かつコミカル担当(になっている)ジョンウが少しずつ距離を縮めていく様が、従来のロマンス時代劇といった具合。 王道ゆえにストーリーは読めるし、度肝を抜かれるような展開というのはないけれど、兎にも角にもギャグ多めのロウンの熱演ぶりが必見です。こんなロウンはなかなか観られないかも!?と思うくらい振り切った演技に魅了されるので、1日の疲れを癒す特効薬としてもぜひ。(エディターK)