ブッフォン、トッティ、カンナバーロ、18年前のアズーリは凄かった 「今のイタリアに2006年のような才能は存在しない」
あの頃のタレント力はもう戻らないのか
イタリアサッカー界にとって、ドイツの地は特別だ。今から18年前の2006年、ドイツで行われたワールドカップをアズーリは制している。 今回のEURO2024もドイツで開催されているが、結果はベスト16敗退。やはり当時のW杯優勝メンバーとはレベルに違いがあると言わざるを得ない。 18年前、イタリア代表が宿泊したホテルでウェイターを務めていたファウスト・トラヴェルサーリ氏も当時のメンバーは凄かったと振り返っていて、今のアズーリよりも圧倒的に豪華だったと語る。 「サッカーが大好きだった私にとって、イタリアのトレーニングキャンプでウェイターを務めることは喜びだった。夢が叶ったと言える。私の隣には、これまで見てきたチャンピオンたち全員がいたんだ」 「残念ながら、今のイタリアには2006年当時にいたような才能は存在しない。あのチームにはデル・ピエロ、トッティ、トーニ、ピルロ、カンナヴァーロ、ガットゥーゾ、ブッフォンなどがいた。今のアズーリよりも、2006年のチームの方が強かったと言ってもイタリアの人を怒らせることはないと思う」 当時は他にもFWフィリッポ・インザーギ、アルベルト・ジラルディーノ、DFマルコ・マテラッツィ、ジャンルカ・ザンブロッタ、途中離脱となったDFアレッサンドロ・ネスタなど、クラブで栄光を築いてきたスーパースターが揃っていた。今のアズーリにはそうした世界的スターはいないかもしれない。イタリアは2018、2022とワールドカップ出場権を逃していて、この18年で状況は大きく変わってしまった。もうあの頃のようなスター集団のアズーリを見ることはできないのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部