地元要望、大橋塗り直す 三重・松阪 歴史街道に朱色映える
三重県松阪市本町と西町をつなぐ阪内川に架かる県道松阪久居線(参宮街道)の大橋の欄干の塗り直し工事が19日に完了した。新年を前に鮮やかな朱色がよみがえり、歴史的な町並みを残す街道に彩りを添えている。 大橋は延長43.4メートル、幅6.8メートルで、伊勢神宮に続く参宮街道に架かることから、欄干には擬宝珠(ぎぼし)が設けられ橋のシンボルになっている。 橋歴盤によると現在の橋は1985(昭和60)年に架け替えられたもの。もともとはクリーム色がかった灰色だったが、2001(平成13)年に地元の町おこし団体の本町まちづくりの会が「歴史的町並みに合う朱色に塗り替えたい」と管理する県に要望。ちょうど塗り替えのタイミングだったことから県が地元の意向をくんで朱色にした。 今回の工事は、朱色が色あせてきたため、県が地域住民の要望などから景観保持と欄干部分の保護を兼ねて、16~19日の4日間で塗り直した。 塗り替えた面積は約100平方メートルで、丸亀産業㈱(高町)が税込み84万7千円で請け負った。