吉村氏、大阪維新の代表選にも出馬へ 現職知事で国政維新との兼任目指す「頑張るしか」
地域政党「大阪維新の会」の吉村洋文代表(大阪府知事)は18日、任期満了に伴い19日に実施される代表選に再選を目指して立候補する意向を表明した。吉村氏は17日に告示された日本維新の会の代表選(12月1日投開票)にも立候補しており、代表職の兼務により、選挙で苦戦が続く両党の立て直しを目指す。 【写真】「消滅の危機」「身を切る改革だけでは…」 4氏が争う維新代表選 馬場路線の継承も論点 18日に府庁で記者団の取材に応じた吉村氏は出馬理由について、昨年4月の大阪市議選で大阪維新代表の進退を懸けて過半数の議席獲得を目標に掲げ、達成したことに言及。「過半数が獲れなければ代表を辞任すると宣言し、選挙で期待されて実現した。任期が満了したのでやめます、とはならない」と述べた。 知事を務めながら、地域政党と国政政党の代表兼任を目指すことには、党創設者の橋下徹氏や松井一郎氏も過去に兼任していたとして「頑張るしかない。ずっとは無理かもしれないが、できるところまで走りきる」と述べた。 大阪維新は今春以降、本拠地・大阪府内の首長選で敗戦や不戦敗が続き、8月の箕面市長選では平成22年の結党以来初めて現職が落選。10月の阪南市長選でも現職が敗れた。日本維新も先の衆院選では府内の全19小選挙区で全勝したものの、府内の比例票は前回選から約56万票減らした。