日米加合同で降下訓練 徳之島、米軍揚陸艇上陸も キーン・ソード25
自衛隊と米軍による共同統合演習「キーン・ソード25」は26日、鹿児島県徳之島の徳之島町花徳海岸で米海軍揚陸艇による日米合同の着上陸作戦や自衛隊、米軍、カナダ軍合同でのパラシュート降下訓練など、離島奪還と防衛を想定した訓練があった。陸上自衛隊の第1空挺団長兼習志野駐屯地司令の若松純也陸将補は「演習場ではない、生地(せいち)において訓練できることがわれわれの実力を上げることとなり、抑止力につながっていく。きょう訓練できたことは非常に意義深かった。今後も地域の協力を得ながら訓練を行っていきたい」と語った。 花徳海岸では午前9時すぎ、沖合の艦艇から出発した米海軍のエアクッション型揚陸艇「LCAC(エルキャック)」が砂浜に上陸。小銃などを携行した陸自水陸機動団と米海軍の隊員ら約30人と車両3台が次々と浜辺に上陸し、周囲の安全確保を行いながら移動した。 同日午前に同海岸で予定されていたパラシュート降下訓練は、天候の回復を待ち午後に実施。偵察部隊などが行う高高度から降下する「自由降下(フリーフォール)」と呼ばれる訓練で、降下隊員を乗せた陸自のCH47輸送ヘリが午後2時すぎに徳之島町神之嶺地区のヘリポートを出発。高度約1600メートルから第1空挺団21人、米海軍4人、カナダ軍3人が降下し、砂浜に着陸した。 27日は徳之島町花徳海岸でLCACの着上陸訓練、奄美市笠利町の奄美空港で午後3時~同4時ごろ、航空自衛隊F15戦闘機最大4機による連続離着陸(タッチアンドゴー)訓練などが予定されている。