ヴェネチア映画祭銀獅子賞受賞作 エイドリアン・ブロディ主演『ブルータリスト』公開決定
第81回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した映画『The Brutalist(原題)』が、『ブルータリスト』の邦題で2025年2月21日に日本公開されることが決定した。 【写真】ジョージア独立から27年後の人々を描く映画『蝶の渡り』 本作は、第二次世界大戦下にホロコーストを生き延び、アメリカへと渡った、ハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートの30年にわたる数奇な半生を描いた人間ドラマ。『シークレット・オブ・モンスター』『ポップスター』のブラディ・コーベットが監督と脚本を務めた。 才能にあふれるハンガリー系ユダヤ人建築家のラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)は、第二次世界大戦下のホロコーストから生き延びたものの、妻エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)、姪ジョーフィア(ラフィー・キャシディ)と強制的に引き離されてしまう。家族と新しい生活を始めるためにアメリカ・ペンシルベニアへと移住したラースローは、そこで裕福で著名な実業家ハリソン(ガイ・ピアース)と出会う。建築家ラースロ ー・トートのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、ラースローの才能を認め、彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築をラースローへ依頼した。しかし、母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には多くの障害が立ちはだかる。ラースローが希望を抱いたアメリカンドリームとはうらはらに、彼を待ち受けたのは大きな困難と代償だった。 主人公のトートを演じたのは、『戦場のピアニスト』で第74回アカデミー賞主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディ。ラースローとともに数奇な運命をたどることになる妻エルジェーベトを、『博士と彼女のセオリー』で第87回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズ、アメリカへ渡ったラースローの運命に大きな影響を与える大富豪ハリソンを、『LAコンフィデンシャル』『メメント』などのガイ・ピアースが演じた。そのほか、『憐れみの3章』のジョー・アルウィンや『トゥモローランド』のラフィー・キャシディらが共演に名を連ねている。 あわせて公開された特報映像には、トートのこれから始まる数奇で壮大な人生の一端が捉えられている。ホロコーストを生き延び、新天地アメリカに到着したトートの眼前に映った、自由の象徴“自由の女神”、新しい出会い、妻との愛、そして建築にかけた情熱が映し出されている。
リアルサウンド編集部