山田俊行運営委員長から優秀賞の表彰状を受け取った与論町の佐藤伸幸さん（左）＝13日、東京都渋谷区

　日本各地でアウトドア活動を通じて地域の人づくりに貢献している人を表彰するジャパン・アウトドア・リーダーズ・アワード2024（同運営委員会主催）が13日、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれ、ヨロン島エコツアーガイド連絡協議会所属で、与論島観光エコツアーガイド代表の佐藤伸幸さん（42）が優秀賞を受賞した。 　同表彰は2017年から毎年1回行われており、コロナ禍で開催されなかった2021年を除いて7回目。アウトドア活動の表彰でも団体や組織ではなく、個人に焦点を当てているのが特徴で、これまでに全国の60人が受賞している。 　プロ登山家の竹内洋岳氏が選考委員長を務めた今年は、全国から51人の応募があり、奨励賞2人、佐藤さんを含む優秀賞6人が選ばれた。鹿児島県内からの表彰は佐藤さんが初めて。 　佐藤さんは宮城県出身で、16年に地域おこし協力隊として与論島に移住。その後エコツアーガイドとして自然と関わりながら暮らす島の「環境文化」の大切さを発信する活動を行なってきた。 　表彰式で「地域の行政や住民の方々など地域全体で支えてもらった。離島だからこそSNS（インターネット交流サイト）などの発信活動も大切だと感じた。表彰でスタートラインに立てたように思う」と喜びを語った。 　運営委員長の山田俊行・トヨタ白川郷自然学校長は「最近の世の流れでITや人工知能（AI）などがますます刺激的になり、五感と喜怒哀楽を感じるリアルな体験が削られているが、それを補完する社会システムとしてアウトドアは大切になっている。最前線に立つリーダーとして活躍を期待している」と表彰者らをたたえた。