根本製菓 自己破産申請へ 負債1億5000万円 茨城
帝国データバンク水戸支店は28日、米菓メーカーの根本製菓(茨城県水戸市赤塚)が事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したと発表した。近く自己破産を申請する予定。負債額は約1億5000万円。 同社は1951年創業。自社工場であられやおかき、煎餅などを製造。スーパーや食品商社に納めていたほか、直営店舗で販売していた。県米菓鑑評会で技術賞を受賞するなど、取引先から高い評価を得ていた。99年8月期には、年売上高約4億1400万円を計上するまで業績が拡大した。 だが、消費者の好みの変化もあり、あられや煎餅の販売量が減少。同業他社との競合もあり、2013年8月期の年売上高は約1億9000万円に落ち込んだ。原材料高騰も負担となり、収益改善の見通しが立たず、事業の継続を断念した。
茨城新聞社