“砂が硬いバンカー”は腰を落としちゃダメ! 確実に脱出できる「重心と手元を高くしてサラッと打つ」方法
20~30ヤードのアプローチ感覚でアドレス
バンカーショットはスタンスを広げて腰を落とし、砂に向かってヘッドをドンと入れる――。こんなイメージを持っている人は多いと思います。 【写真解説】硬い砂では「手首を伸ばしたまま」! ツアープロ直伝「硬い砂のバンカー攻略法」 しかし、砂が硬いバンカーはこのスイングだとうまく脱出できません。砂を爆発させようとしても、ヘッドが硬い砂に弾かれてしまうのです。
砂が硬い状況では、スタンスを狭めにするのがベター。20~30ヤードのアプローチを打つ時のスタンス幅で構えましょう。 そして、クラブを吊るようなイメージで手元を高めに設定。ソールのヒール側をちょっと浮かすくらいの気持ちでクラブを握ってください。フェースは開かずにスクエアのままでOKです。 このアドレスを作ると、ヘッドと砂の接地面が減り砂の抵抗を受けずにサラッとボールを拾いやすくなります。
コックを使わず、手首を伸ばしたままでスイング
スイング中の注意点は、ヘッドを高く上げないこと。コックを使ってヘッドを持ち上げると、入射角が鋭角になってヘッドが硬い砂に弾かれやすくなります。
硬い砂のバンカーでは、パターのストロークのように手首を伸ばしたままスイングするようにしましょう。手元が浮きにくくなり、低い位置から低い位置へヘッドを動かしやすくなります。 このヘッド軌道なら、砂を薄く取ることができ、ボールをクリーンに飛ばせます。 「フェースを開かず、ヘッドを高く上げないスイングで球が上がるの?」と思う人がいるかもしれません。でも安心してください、ロフトがついているサンドウェッジならフェースを開かなくてもしっかり球が上がりますよ。 取材協力:山田ゴルフ倶楽部(千葉県)
【レッスン】片山 純一(かたやま・じゅんいち)
1989年生まれ、東京都出身。中央学院大卒業。国内ミニツアーで優勝経験有。出身校である日大一中高のゴルフ部のコーチも務める。現在はフィリピンツアーに挑戦しながら国内ツアーの出場権獲得を目指す。ツアープレーヤーとして活躍する傍ら、山田ゴルフ倶楽部(千葉県)・PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)でアマチュア向けにレッスンも行っている。 株式会社TOWA field所属。
小澤裕介