アルリファーは１１着。武豊騎手は悔しさをにじませた

［ＧⅠ凱旋門賞＝２０２４年１０月６日（日曜）３歳上、パリロンシャン競馬場・芝２４００メートル］ 　仏ＧⅠ凱旋門賞（６日、パリロンシャン競馬場）でアルリファー（牡４・Ｊオブライエン）に騎乗して１１着に敗れた日本のレジェンド武豊は「結果が全てですから。厳しい結果ですね」と語った。 　レース前、ジョセフ・オブライアン調教師とは作戦面について「スタート次第」「道中リラックスして」「ラストいい脚が使える馬だから」といった点を確認。中団後方からの競馬となったことについては「スタートがもう少し良ければ、もう少し前を取りたかったですけど、ちょっとスタート遅かったですね。今までのレースでもそうだったんですけど、その分かなってところはありますね」と敗戦を分析した。馬の状態は「良かったと思います」というが、最後の直線では伸びを欠いた。その時の手応えに関しては「直線に向く手前であまり反応はなかったですね」と話した。 　今回が１１度目の挑戦。凱旋門の重い扉を開ける日はまたもお預けとなったが、武豊は「今日ここにいられて、レースに騎乗できたことが本当に幸せだなと思うし、（凱旋門賞は）そういうレースですから。いい結果は出せなかったですけど楽しかったですし、やっぱりいいなってつくづく思いましたね」と感想を述べた。 　今後は７戦全勝のオーサムリザルト（牝４・池江）で１１月のＢＣディスタフ、ドウデュース（牡５・友道）で秋のＧⅠ戦線へ臨む。 「日本でもアメリカでも楽しみなレース、楽しみな馬がたくさん待っていますし、ボク自身も秋以降いいシーズンにしたいなと思います」 　出国前には多くのファンや関係者に期待を懸けられた。再び前へ進むレジェンドは「頑張って来てくださいっていう声をたくさん頂きました。今日もテレビで応援してくれていたたくさんの方がいると思います。いつかはそういう方に喜んでもらえる結果を出したいですね。まだまだ頑張りたいです」と誓った。