岩井姉妹の活躍で注目度アップのヨネックス! 「EZONE CB901」フォージドアイアンを試打【ガチ試打40】
また、7番アイアンのロフトが29度と立っていることもあり、飛距離的には自身の7番アイアンより半番手ほど飛んでいる印象。ですが、ランディングアングル(写真右下の数字)は39度とほんの少し物足りなく、状態のいいグリーンだとなかなか止まらないかもしれません(一般的には、40度あれば普通のグリーンなら止まるといわれています)。 大きめヘッドの弱点といえるかもしれませんが、ヘッドが大きいぶん少し面長になり、つかまらない性格がロングアイアンになるほど強調されているように感じました。 もちろん、そのまま弱点を放置しているわけではなく、ネックを短くしてグースにし、かつヒール側を少し高くして懐を作ることで、つかまえやすくしようとしている意図は感じました。 また、7番以降キャリーはあまり増えず、そのぶんランが増えることで番手ごとのトータル飛距離の階段ができるという結果になりました。 最後に、1本だけお借りしていたカーボンシャフト(REXIS KAIZA-I HP 7S)の7番アイアンを試打しました。 資料を見ると、手元側を軟らかくして自然な粘り感を出しながら、先端を硬くしてインパクトでしっかりとボールを押し込むという性質のシャフトとのことでしたが、これがとてもよかったです。 ランディングアングルも少しですがスチールシャフト(N.S.PRO 950GH neo)時よりもよくなりました(40.7度)。 ロフト29度の7番アイアンでランディングアングルが40度を超えることはあまりないので、ヘッドスピード40メートル/秒のみなさんには、カーボンシャフトを選択肢に入れることをオススメします。 【試打クラブデータ】 ヨネックス EZONE CB901 フォージドアイアン(N.S.PRO 950GH neo S、REXIS KAIZA-I HP 7S)
芥川順哉(あくたがわ・じゅんや)
1970年生まれ。スポーツ誌、若者向け情報誌、ゲーム誌、ゴルフ雑誌編集、ゴルフ専門サイトの編集長を経て独立。現在は、フリーランスのライター、編集をしながら、YouTubeチャンネル「試打ラボしだるTV」スタッフとしても活動中。 ※YouTubeチャンネル「しだるTV」のメンバーシップ限定動画内では、全番手(UW~4番)を試打。各番手のナイスショット時の実際の弾道やデータ、打音など、より詳細にお伝えしています。
芥川順哉