無症状・軽症患者は自宅か宿泊施設へ 重症患者用に「750床確保」小池知事
東京都の小池百合子知事は3日、新型コロナウイルスの感染者のうち、現在は入院している無症状や軽症の患者を自宅か宿泊施設などで療養してもらうと表明した。厚生労働省からの通知を受けての対応。これによって「より重症な患者が病院の病床を利用できるようになる」と話した。 【全編動画】「緊急事態宣言」出た場合の都の対応説明 小池知事が定例会見(2020年4月3日)
これまで陽性患者は「原則入院」
感染者の急増によってベッド不足が懸念されており、3日の定例会見では、3日時点で750床の病床を確保しているとした。前日(2日)時点で628人が入院しているが、その大半が無症状か軽症だという。 これまでは感染症法に基づき、陽性の場合は原則入院することになっていたが、3日に厚労省が都道府県に通知した指針で、こうしたルールが変更された。 無症状、軽症患者が自宅で療養するのが難しい場合に、宿泊施設に移ってもらう。小池知事は、来週中にも「モデルケース」を運用開始できるといい、現在は宿泊施設と健康管理や患者の扱いなどについて詳細を詰めているとした。今後も「順次一時滞在施設の確保を進める」と述べた。小池知事は最終的には4000床を確保する方針を示している。
専門家会議も「医療供給体制の切迫」を訴え
政府の専門家会議も4月1日、会議を開いた後に記者会見で、「特に、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、は人口集中都市を有するから、医療供給体制が切迫しており、きょう、あすにも抜本的対策を講じる必要がある」と指摘。軽症者については「自宅療養以外にも施設での宿泊も選択できる、(そのような)選択肢を是非用意してもらいたい」とも述べていた。