悪夢の5回ヤンキース、ミスの連鎖で自滅 まさかの落球ジャッジ「僕がミスしたところから」
<ワールドシリーズ:ヤンキース6-7ドジャース>◇第5戦◇30日(日本時間31日)◇ヤンキースタジアム 【写真】落球したヤンキース・ジャッジ ヤンキースは、ミスの連鎖で勝利を自ら手放した。1回、3番ジャッジの右中間への今シリーズ初本塁打となる2ラン、4番チザムの2者連続アーチで3点を先制。2回にバードゥーゴの適時打、3回にスタントンの右本塁打で5-0とリードした。 5回の守備で暗転した。無死一塁からエドマンの平凡な飛球を中堅ジャッジが落球。一、二塁からスミスの三遊間へのゴロを遊撃ボルピが三塁へ悪送球し、満塁となった。先発コールはラックスと大谷を連続三振に斬ったが、ベッツの一塁への緩いゴロで一塁のベースカバーに入らず(記録は内野安打)、1点を失った。ここから連続適時打を打たれ、同点に追い付かれた。6回にスタントンの犠飛で再び勝ち越したが、8回には救援陣が2犠飛を許して逆転された。 ジャッジは「僕がラインドライブを処理ミスしたところから始まった。あれがなければ、今夜の結果は違っていたかもしれない」と悔いた。コールは「(ベッツが)打った瞬間、どれぐらい強い当たりか分からなかった。ボールが自分を通り過ぎた時、一塁カバーできる位置にいなかった」。投打の主軸が、大一番で痛恨のミスを犯した。 「スターウォーズ」と称された東西の名門対決に敗れ、09年以来の世界一を逃した。ブーン監督は「相手が優れたチームなら、こちらのミスを的確に突いてくる。心が痛む。この終わり方はとても残酷だ」。ワールドシリーズ史上最大となる5点差逆転負けでのV逸を嘆いた。