パリ五輪の銅メダルは「調査のため回収された」アイルランド選手も“劣化問題”に言及「僕のはボロボロ」
パリ五輪の“メダル劣化問題”が波紋を広げている。 現地時間8月8日、スケートボード男子ストリート銅メダリストのナイジャ・ヒューストン(米国)がインスタグラムで、「まるで戦争に行って帰ってきたかのよう」「どうやらみんなが思っているほど上質なものではないらしい」などと告発し、物議を醸していた今大会のメダル。現在も同問題の余波は、収まる気配がない。 【動画】東京の金メダルはいまだ輝く? パリ五輪との比較動画をチェック 他のオリンピアンから酷評が相次ぐなかでさらに今回、不満を漏らしたのは、ローイング男子ダブルスカル銅メダリストのデア・リンチ、フィリップ・ドイル(ともにアイルランド)だ。現地時間20日、母国のテレビ番組『Ireland AM』に出演すると、自身のメダルが大会側に回収され、別のものと交換されたと明かしている。 まず番組内で、「僕のはボロボロ。下の層がほとんどなくなってしまった」と話した26歳のリンチ。金、銀、銅と3種類で特に不評が目立つのが銅メダルだが、この点には他の選手も賛同しており、「一部の金メダルも問題のようだけど、なかでも銅メダルがひどい問題を抱えているようだ」と指摘した。 さらに31歳のドイルは、「僕のは手元に残しておきたかったんだけど、調査のため回収されることになった。メダルのどこが悪いのか調べたいらしい」とコメント。選手たちの訴えは、パリ五輪組織委員会の広報担当者が認知しており、メダルの製造、品質管理を行うパリ造幣局も、条件付きで交換に応じる姿勢を示している。 4年に一度の舞台で手にしたメダルがわずか数週間で劣化……。今回の問題解決には、まだまだ時間を要しそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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