常識か非常識か「ピザの持ち帰り半額」
テレQ(TVQ九州放送)
こんがり焼けたチーズに相性抜群のトマト!世代を超えて愛されている「ピザ」。 記者 「自宅でピザを食べる際にありがたいのが持ち帰り半額のサービスです」 今や業界の常識となった「持ち帰り半額」。多くの宅配ピザ店が「持ち帰り半額」や「2枚目無料」といったサービスを提供しています。ところがこの「常識」を見直す店舗が出てきたのです。 店員「いらっしゃいませ~」 記者「ピザって持ち帰りだと半額ですよね?」 店員「申し訳ありません。ピザポケットではお持ち帰り半額をやめたんです」 記者「ええ!?」 ピザポケットを運営する福岡市の企業は「持ち帰り半額」のサービスを今月11日に終了させました。なぜなのでしょうか? ポケットフーズ 営業部 松本章次長 「電気やガスの高騰により、原材料費が非常に高騰してます。われわれとしては覚悟を決めて取り組んだ戦略になります」 ピザポケットでは、原材料費の高騰などの影響で商品の価格が4年前に比べ2割ほど上がっています。しかし、持ち帰り半額をやめた理由はそれだけではないといいます。 ポケットフーズ 営業部 松本章次長 「テイクアウトの場合は半額なので、例えば1000円台で買えたと。それが家で頼んだら2800円ぐらいしたと。たまにキャンペーンで2500円で買えたと。1つの同じ商品が価格がもうバラバラだった」 ピザポケットの宅配の利用客は全体の6割を占めているにも関わらず、宅配の利用客にとっては不本意な価格設定になっていたといいます。今月11日からは宅配の利用客も持ち帰りの客も買い求めやすくするため価格を見直しました。 ポケットフーズ 営業部 松本章次長 「価格はですね、平均的に3割ほど値下げをした」 ピザポケットでは客の2割が「食べ残しがある」というアンケート結果をもとに、すべてのピザのサイズを2センチ小さくしました。また宅配の利用客は別途300円の配送料がかかります。 ポケットフーズ 営業部 松本章次長 「デリバリーでもテイクアウトでも、常に同じ価値でピザ食べてもらう。このピザ業界の当たり前をちょっと一新したいと思ってます」
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