植えたらキケン!? 伝統風水師・山道帰一が説く、運気を下げる5つのNGな庭木
3位:楊樹(ようじゅ/柳の別称) 凶レベル3:★★★
風が吹くときに発する葉音が、拍手をしているように聞こえることから、鬼が拍手をする=「鬼拍手(きはくしゅ)」と呼ばれる樹木。古代より陰の気が強い樹木であり、住宅の敷地内に種植すれば、一家は貧窮し、衰えて廃るといわれています。多くは、夜中パチパチという葉音が聞こえて眠れず、病を発症することが原因とも。 さらに日本に当てはめると… 一概に凶木とはいえず、細く小さな枝葉で、朝陽を通す東に植樹すれば吉となります。ゆえに、柳が風に揺れるように、人に合わせて柔軟に対応することが大事。たとえ敷地に柳が生えていても、音が気にならないのであれば問題ないでしょう。
4位:桑(くわ) 凶レベル2:★★
中国語で「桑」(sāng)の字音は、葬式を意味する「喪」(sāng)と同じなので、忌み嫌われます。また、陰の気が強く、桑の木が長期間にわたって建物の前にあると、室内まで陰気に侵食されるとも。陽の気を必要とする人間が、陰気の強い場所に住むと、体が弱って病に侵されるといわれます。 さらに日本に当てはめると… 農業が盛んだった頃の日本では、伝統的な副業として養蚕を営む家も多く、餌となる桑の葉を育てるため、桑の木を植樹している家も珍しくはありませんでした。そうした背景で桑の木を見ると、「桑」と「喪」が音読みで同じ「ソウ」だといっているようなもの。一般的に連想される音でもなく、大きな影響は無いと考えられます。
5位:松柏(しょうはく/松と柏) 凶レベル1:★
「松」は、マツ科マツ属の常緑高木の総称。また「柏」とは、側柏(このてがしわ)・扁柏(ひのき)・円柏(びゃくしん)などの常緑樹をいいます。中国で「松柏」は、墓碑や墓の傍に植えられることが多く、そのため自邸の「門口(建物・塀などに囲まれた敷地)」に種植することはありませんでした。 さらに日本に当てはめると… 一方、日本で「松」は縁起のよい木として好まれ、こと日本庭園においては、景観に趣を出すための「役木」としても重宝されてきました。つまり「松柏」の捉え方は、日本と中国で大きく異なるのです。特に、冬でも青々とした常緑の「松」は、生命力と長寿の象徴であり、神様が宿ると信じられた常盤木のなかでも、「祀る」につながる格調高い樹木です。実は、古来中国でも生命力、不老長寿、繁栄の象徴とされてきた側面も。よって、日本では「松」を開運木と考えてよいと思います。