植えたらキケン!? 伝統風水師・山道帰一が説く、運気を下げる5つのNGな庭木
「家と庭」があって「家庭」になるといわれるように、住宅と同等に大切な庭づくりそんな庭に植えた樹木が家づくりの元凶となるとしたら…ダメージも計り知れません。伝統風水師の山道帰一さんに、古来中国で伝わる「絶対に植えてはいけない庭木5種」と、日本的考察からの「凶レベル」を教えてもらいました。 【写真で見る】植えたらNG!伝統風水師・山道帰一が説く運気が下がる庭木とは?
わが家は大丈夫?最凶樹木ランキング
中国の農村部では、古代から「家の敷地に植えてはいけない」と伝わる5種の樹木があり、伝統風水においても同じく、庭木には禁忌とされてきました。それは『五樹進陽宅、人窮家也敗(家に植えてはいけない5つの樹木。もし植えれば人の暮らしは困窮し敗れる)」という俗語にもなっているほど。 ただし、日本においては別の意味や縁起もあることから、すべてが単純に当てはまらないということも、押さえておきたいポイントです。
1位:槐樹(えんじゅ) 凶レベル5:★★★★★
マメ科で、長卵形の小葉をつけた羽状複葉の落葉高木。夏には黄白色の小花を咲かせますが、樹上に「尺取り虫(シャクトリムシ)」が発生しやすく、食害などで美観が損なわれることも。また、「尺取り虫」の別称を「吊死鬼(ちょうしき)」と呼び、首つりの亡霊を意味することから、縁起が悪いとされています。 さらに日本に当てはめると… 風水に関わらず、美観を損なう尺取り虫の悪影響が最大の問題です。すでに庭にある、また植栽を考えている場合は、小まめに木を揺らし、幼虫を補殺することが対策に。ほかにも「尺取り虫」が発生しやすい、マサキ、ニシキザなどの樹木類、ナス、インゲンマメなどの野菜、ウメ、モモ、クリなどの果樹も同様の注意が必要です。
2位:梨樹(りじゅ) 凶レベル4:★★★★
中国語で「梨(lí)」と「離れる・別れ」を意味する「離(lí)」が同じ音であるため、昔から不吉だとされています。さらに梨の果実を切り分ければ「分梨」=「分離」となるので、新婚などは絶対にNG! 高齢者のなかには、縁起を担ぐ意味で梨を切り分けず、丸ごと食べるという人も。 さらに日本に当てはめると… 日本では歌舞伎社会のことを「梨園」と呼びます。由来は中国の唐代、玄宗皇帝が宮廷内の梨を植えた庭で、音楽や演劇について自ら弟子に教え、その弟子を「皇帝梨園弟子」と称したことに始まります。江戸時代の漢学者が、この故事にちなんで歌舞伎界を「梨園」とし、それが定着したのだとか。「梨園」で頻繁にスキャンダルが起こり「離縁」しているのも音の縁起のうえで、侮れない気がしますね。