福島県産酒粕牛、今冬本格デビュー 県、8月18日まで正式名称を公募 特徴明示し販路拡大
福島県は今冬、県産日本酒の酒粕(さけかす)を食べて育てた福島牛を本格デビューさせる。酒どころ福島から誕生した新しいブランド牛として売り出す。県は8月18日まで酒粕牛の正式名称を公募している。 県や福島大は2021年度から酒粕牛の実証実験を始め、牛肉の甘みやうまみを化学的に分析してきた。酒粕をパウダー状に加工したものを飼料原料の一つとして出荷前の90日間与える肥育技術を確立させた。 酒粕牛として販売するのは牛肉の格付けの中で最高ランクの「A5ランク」のみで、酒粕牛は甘みが強い傾向がある。県は、牛肉の特徴やおいしさの見える化により福島牛のブランド力を強化し、販路拡大につなげる考えだ。 酒粕牛の名称公募はQRコードを読み取り、申し込むことができる。最優秀賞には賞金10万円と酒粕牛3万円相当、優秀賞は酒粕牛3万円相当、入選は酒粕牛1万円相当をプレゼントする。 ◇ ◇ 県は22日、酒粕牛について学ぶワークショップを会津美里町の会津農林高新鶴農場で開いた。畜産を学ぶ2年生6人が県の担当者から酒粕牛の特徴について説明を受けた。試食し、名称を考えた。