【MotoGP】ヨハン・ザルコ「KTM時代と違ってホンダへの適応と苦戦は怖くない」
MotoGPで今シーズンからホンダ陣営のLCRに移籍したヨハン・ザルコ。彼はホンダのマシンに適応するために、自らのライディングスタイルを変えることを恐れていないという。 【ギャラリー】諸行無常。今はなきMotoGP参戦15チーム……あなたは覚えていますか? ザルコは近年ドゥカティ陣営で結果を出してきたが、2年契約でLCRへ加入。彼にとっては2018年にヤマハからKTMへ移籍して以来の、非常にチャレンジングな決断だったと言える。 KTMへ移籍した時は非常に苦しみ、契約を早期に終了させる事態となったザルコ。ホンダのマシンへの適応に向け、ザルコは当時とは異なり、再び苦戦することを心配しているわけではないと語る。 「ヤマハからKTMに移籍した時は怖かったよ」とザルコは言う。 「それがKTMを辞めた理由なんだ。僕のスキルが失われることが本当に心配だった」 「でもドゥカティで学んだことのおかげで、僕はもうそういった恐怖を抱いていない。僕自身、たくさんの参考にできるモノを経験して、状況をより良く理解できるようになったんだ」 「そのおかげで、僕は自分の立ち位置や、どこまでいけるのか、そしてバイクのポジションはといったことを、心の中で本当に別けることができるようになった」 「僕は年齢と経験を重ねてきたことで、このプロジェクトが信頼できるものだと考えている。そして、その自信を失うことのない十分な経験があるから、(結果を)待てるんだ」 ホンダはオフシーズン中には復活の期待が高まっていたが、2024年シーズンが開幕すると、15番手周辺のポイント圏内ギリギリの位置を争う状況であることが分かってきた。 ザルコはそのポジションでもライバルと戦うチャンスはあると捉えており、挑戦を前向きに受け入れている。 「KTMの時、僕は戦うことすらできなかった」 「そして今は、確かに13番手や14番手、それか12番手を争っている。でも今の皆がどれほど接近しているかということだよ」 「たとえ12番手周辺を争っていたとしても、意味はある。僕らがゲームに参加できていないというわけじゃないんだ」 「それが僕の考えていることだ。自分自身のコントロールを失うとは感じていないし、この挑戦に挑めて嬉しいよ」
Rachit Thukral