山車勇壮、祇園祭始まる 富士・吉原商店街、縁日にぎわう 9日まで
富士市の吉原地区に伝わる祭典「吉原祇園祭」が8日、吉原商店街を中心に始まった。地区ごとの山車がおはやしの音色を響かせて行き交い、宿場町一帯が熱気に包まれている。9日まで。 メイン会場の吉原本町通りには21台の勇壮な山車が登場した。吉原特有のひな壇型や高欄型、江戸型などがそろい、太鼓やかねを打ち鳴らしながら地区を巡っている。会場には180軒の露店が並び、大勢の来場者が縁日の風情を楽しんでいる。夜はちょうちんの明かりが商店街を華やかに彩った。 各神社では手水(ちょうず)舎を生花で飾る花手水を実施し、来場者が地域を回って写真を撮っている。初日は各社限定の御朱印も用意した。 京都の祇園祭の流れをくむ同祭は無病息災を願って江戸末期から続くとされる。9日は午前11時から。笹をまとって荒々しく揺するけんか神輿(みこし)や山車の引き回しなどがある。
静岡新聞社