役所広司、第47回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞! ベテラン俳優の名演に、ゴジラの牙も歯が立たず!?
また外国籍の映画監督として初めて日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞したヴィム・ヴェンダース監督について「日本が大好きで、日本の文化や人を誰よりも愛している監督」と語る役所広司。 米・アカデミー賞における国際長編映画賞の日本代表選定時、「自分はドイツ国籍だから日本代表の作品に選ばれないのではないか」と、ヴィム・ヴェンダース監督が真剣に悩んでいたというエピソードも披露。敬愛するヴェンダース監督と共に最優秀賞を受賞したことを、我がことのように喜んでいる役所さんの姿が印象的でした。
プレゼンターの妻夫木聡から名前を読み上げられた瞬間、満面の笑みを浮かべた役所広司。受賞スピーチでは本作に携わった人々への謝意を述べたあと、トロフィーをしみじみと見つめながら「(受賞って)いいもんですね。嬉しい、本当にすごく嬉しい」と、一言。 「ゴジラの牙をちょっと抜いた感じがします」という茶目っ気あふれるコメントには、会場から大きな笑いが巻き起こりました。
受賞作である『PERFECT DAYS』では、「第76回カンヌ国際映画祭」でも最優秀主演男優賞を受賞。さらに、アメリカで現地時間3月10日に発表される「第96回アカデミー賞」では、国際長編映画賞にノミネートされている本作。 「俳優の人生は1作で変化する」というような言葉を聞いたことがありますが、どのような企画と出会い、その出演作がどのような運命を辿っていくか。こればかりは、神のみぞ知る領域。そんな天運さえも手繰り寄せた『PERFECT DAYS』という映画は、役所広司という俳優を語るにおいて外せない、そして今後の俳優人生をより豊かなものへと導いていくであろう重要なファクターとなることは間違いないでしょう。 勢いが加速するベテラン俳優の活躍に、ますます期待が高まるところです。
『PERFECT DAYS』 大ヒット上映中 出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和 監督:ヴィム・ヴェンダース 脚本:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬 製作:柳井康治 エグゼクティブ・プロデューサー:役所広司 プロデュース:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬、國枝礼子、矢花宏太、ケイコ・オリビア・トミナガ、大桑仁、小林祐介 撮影:フランツ・ラスティグ インスタレーション:ドナータ・ヴェンダース 編集:トニ・フロシュハマー 美術:桑島十和子 キャスティング・ディレクター:元川益暢 ロケーション:高橋亨 スタイリング:伊賀大介 ヘアメイク:勇見勝彦 制作プロダクション:Wenders Images Wenders Foundation Spoon 配給: ビターズ・エンド (C)2023 MASTER MIND Ltd. 第76回カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞受賞 役所広司 第36回東京国際映画祭オープニング作品