侍ジャパン、完全アウェーで投打にハイポテンシャル発揮
ラグザス「第3回WBSCプレミア12」1次リーグB組(16日、台湾-日本、台北D=浜浦日向、中屋友那)2連覇を狙う野球日本代表「侍ジャパン」は、1次リーグB組で同じく2連勝発進した台湾代表と対戦。一回に森下(阪神)の右犠飛で先制した。先発投手は才木(阪神)。日本は17日にキューバ、18日にドミニカ共和国と対戦する。 【写真】源田壮亮のソロ本塁打でリードを3点に広げる 三塁側台湾ベンチ上はもちろん、一塁側の日本ベンチの上でも台湾のチアリーダーたちが舞う。開催地台湾での一戦。外野は2階、内野は5階席までびっしりと観客で埋まった。応援団のマイクパフォーマンスにあおられ、スタンドは1つのアウト、1ヒットごとに大声援のお祭り騒ぎ。超アウェー状態の中で、侍戦士たちが戦った。 一回、先頭で打席に立った桑原はゴロを転がし、三塁手の失策を誘い出塁。その後も四球と守備の乱れを突き、1死一、三塁の好機で4番森下につないだ。捉えた打球はライナーで右前に。右翼手が勢いをつけて前進しながら捕球する形になったが、三走桑原は果敢にスタートを切った。 本塁へのノーバウンド送球はわずかに一塁側にそれた。捕球後に反転してタッチへ向かった捕手のミットを、桑原はヘッドスライディングで巧みにかわし左手で本塁に触れた。判定はセーフ。スタンドからは判別の難しい際どいプレーだっただけに、満員の台湾のファンは大きく声を挙げたが、技術のつまったまぎれもない1点だった。 試合前からグラウンドでアップをする日本の選手たちを一目見ようと、多くのファンがスタンド最前列で防球ネットに張り付いていた。野球熱の高い台湾の地で、侍ジャパンが技術の高さを見せつけた。(浜浦日向)