ナタリー・ポートマンが感じた『ミス ディオール展覧会』の魅力とは?
――空間デザインを担当された建築家の重松象平さんと一緒に観覧されていました。どのようなお話をされましたか?
彼が空間をどう捉えてデザインしたか、背景にある考えを聞くのは貴重な体験でした。刺繍の部屋は外の音が聞こえなくなるようにするため音響的にも特別な空間で、まるで礼拝堂のような雰囲気が生まれるとおっしゃっていた話など、非常に興味深かったです。
――2024-25秋冬コレクションのMISS DIORのロゴを生かしたファッションを今日纏っていらっしゃいますね! 女性にとってファッションやビューティは、どういう共通項があると思われますか?
女性が"こうなりたいという願望"とリンクしていると思います。どう感じたいか、どのような香りを纏いたいか、どのような美を理想とするのか、どういう部屋でどんな服を着て過ごしたいか。こうしたすべてが自分らしさの表現であり、女性の願望に繋がります。 MISS DIORロゴは、マルク・ボアンがクチュールのデザイナーだった時に発案されたもの。2024-25秋冬プレタポルテでもマリア・グラツィア・キウリによりデザインの重要な要素として用いられ、フレグランスのミス ディオールともリンクしながら、ディオールというメゾンの重要なメッセージとして発信されている。
――長年アンバサダーとしてディオールとともに歩んできて、素晴らしい功績を残されてきたと思います。メゾンの物語や哲学がナタリーさんの中に染み込んでいて、大きな影響を与えているように感じます。
そう言っていただきうれしいです。私の人生とキャリアの旅路をミス ディオールとともに歩むことができたのは素晴らしい経験ですし、ディオールというメゾンに関わることができたのは非常に幸運なことだと思っています。ディオールのファッションとビューティを率いるデルフィーヌ・アルノーやヴェロニク・クルトワをはじめとするリーダーシップ溢れる女性たち、そしてもちろんマリア・グラツィア・キウリのように、クリエイティブな先見性がある才能あふれる女性たちによって、現在、ディオールはさらに魅力的なステージを迎えていると感じています。
――世界各国で、それぞれのコンセプトを持って開催されてきた『ミス ディオール展覧会』ですが、今回の日本での展示の見どころを教えてください。
花の香りを楽しめる部屋をはじめ、ミス ディオールの物語を視覚でも聴覚でも感じられる、まさに五感に訴えてくるような仕立てで、いままでにない経験ができると思います。日本人アーティストの作品も空間デザインもユニークなもので、とても感覚的な体験ができるエキシビションです。
『ミス ディオール展覧会 ある女性の物語』
期間:開催中~2024年7月15日(月、祝) 会場:六本木ミュージアム 東京都港区六本木5-6-20 入場無料 完全予約制。 予約URL:http://on.dior.com/24md ※会期・開場時間等が変更となる場合がございます。詳細は公式特設サイトをご覧ください。 ※会場でのお支払いは各種クレジットカード、電子マネー、QR決済をご利用いただけます。現金支払いはできませんので、予めご了承ください。本イベントの予約・入場・会場内での製品購入には、スマートフォンからディオール ビューティー公式LINEアカウントへの友達加が必要。 ※平日10:00~17:00の来場者へは、ピエール・エルメ・パリとのコラボレーションスイーツやマカロンボックス、展覧会限定シグネードリンクを抽選で差し上げます。 text: Naho Sasaki Photographer: Yuto Kudo(NATALIE PORTMAN), Daici Ano(EMPTY SPACE)