ナタリー・ポートマンが感じた『ミス ディオール展覧会』の魅力とは?
現在開催中の『ミス ディオール展覧会 ある女性の物語』。フレグランス、ミス ディオールの誕生から変遷に大きなインスピレーションを与えた、貴重なオートクチュールのドレスやアーカイブ、世界的に活躍するアーティストとのコラボレーション作品などが展示されている。本展覧会の開催にあたり、ミス ディオールのフェイスを務めるナタリー・ポートマンが7年ぶりに来日! 展覧会の魅力をフィガロジャポンにたっぷりと語ってくれた。 Natalie Portman 1981年生まれ。『レオン』(94年)マチルダ役で映画デビュー。『スター・ウォーズ』シリーズ3作(99年~2012年)など多数の話題作に主演。『ブラック・スワン』(10年)で、米国アカデミー賞主演女優賞ほか多数の賞を受賞。トッド・ヘインズ監督の最新作『メイ・ディセンバー ゆれる真実』が7月12日から公開予定。社会活動家としての側面を持つ知性派として知られる。2児の母。
――今回7年ぶりの来日となりました。ナタリーさんは日本をとても愛してくださっていると感じるのですが、久々の日本はいかがですか?
日本については語り尽くせないぐらい好きです。12歳で映画『レオン』の公開時に初めて訪れて以来、大好きな国で、ディオールの仕事や映画のキャンペーンなどで何度も来日していますが、プライベートで家族とバケーションに訪れたこともあります。日本はディテールの隅々にまで心を配る繊細さがあり、美への愛を惜しまない文化があると思っています。たとえばお店で何か購入すればラッピングも丁寧で美しいですし、レストランでも席数を少なくして完璧なおもてなしを追求する姿勢があったりと、利益優先ではない文化が生きていると思います。
――フィガロジャポンで何度かインタビューをさせていただきましたが、2年前に「地獄谷で温泉に入るサルが見たい」とおっしゃっていましたね。
ええ。まだ実現していないのですが、いつかは行きたいといまでも思っています。アートや建築にとても興味があるので、直島にもすごく行ってみたいですね。
――今回六本木で開催されている『ミス ディオール展覧会』をご覧になっていかがでしたか?
素晴らしいエキシビションでした。部屋ごとに異なり、感覚的な体験ができるのですが、入ってすぐのエヴァ・ジョスパンによる刺繍の施された部屋は、サンクチュアリのように美しい空間でした。クチュール ボウをイメージしたネオンのリボンをくぐり抜ける通路は、近未来的な雰囲気に包まれて圧倒されました。才能あふれる女性アーティストたちとのコラボレーション作品も展示されていますが、それぞれに異なる魅力があって、展示物に合わせ異なる空間デザインがされていたのが見事でした。