フォルクスワーゲン T-Roc 次期型プロトタイプ　スパイショット

フォルクスワーゲン（以下VW）は現在、人気コンパクト・クロスオーバーSUV「T-Roc」次期モデルを開発中だが、そのプロトタイプが現行モデルとともに出現した。 【画像】テスト中のVW・T-Roc次期モデルプロトタイプ。。 現行型である初代T-Rocは2017年にデビュー。発売から7年が経過しているにもかかわらず、2023年にヨーロッパで3番目に売れたクルマとなったほか、日本市場では輸入SUVカテゴリーの年間登録台数でナンバーワンの座を獲得している人気モデルだ。 アルプスで捉えたプロトタイプは、現行型とともに出現。白いボディが次世代型で、ダークカラーが現行型だ。ただし、現行型はクワッドエキゾーストパイプを装備、グリルのバッジからも高性能「R」バージョンであることがわかる。 次世代型プロトタイプは、現行型のグリルとバンパーのエアインテークの形状をデカール（転写ステッカー）で模造しており、一見2台は同世代に見える。 しかし、そのデカールの下には、ゴルフ（8.5代目）、フェイスリフトされたタオス、パサート、欧州市場向けティグアンなど、最近のVWに装備されているものと同様のスリムなグリルがあると思われる。また、ボンネットフードの開閉ラインがグリルやヘッドライトに接続されておらず、コンパクトになっていることがわかる。 側面では、ベントレー「コンチネンタル」のリヤハンチにインスピレーションを得たと思われる、リヤフェンダーの特徴的なラインは引き続き採用されているが、次世代型では少し曲線的になり、ドアの上部を横切る鮮明なキャラクターラインは削除されている。また、後部では、リアウィンドウが寝かされてクーペ風に進化。LEDストリップでつながっていると思われるスリムなテールライトによりワイドに見える。 T-Rocは基本的にゴルフSUVであるため、パワートレインのラインナップは新しいゴルフと多くのエンジンを共有すると想定するのが理にかなっている。おそらく、最高出力116ps、および150psを発揮する1.5Lマイルドハイブリッドエンジン、最高出力272psを発揮する1.5Lガソリンターボ＋電気モーターのプラグインハイブリッドなどのラインアップが予想される。 また、4Motion（全輪駆動）の2.0Lターボガソリンエンジンも加わると予想されるほか、最高出力338psを発揮する、最新ゴルフRのモーターを搭載したT-Roc Rも期待される。 T-Roc次世代型のワールドプレミアは2025年内と予想されるが、「カブリオレ」は1代で廃止となる見込みだ。また、VWブランドとして最後のICE（内燃機関）搭載モデルになる可能性が高い。