「やり残したことがある」全国から28チームの“還暦越え球団”が集結…“球爺”たちの青春「おじいちゃんの甲子園」
還暦を越える元球児たちが集う野球の全国大会「おじいちゃんの甲子園」が、去年11月開かれ、夢の甲子園球場で初めてプレーした石川県のチームがあります。今なお白球を追い続けるその姿を取材しました。(年齢は取材当時のものです) 【写真を見る】「やり残したことがある」全国から28チームの“還暦越え球団”が集結…“球爺”たちの青春「おじいちゃんの甲子園」 今年3月までに60歳を迎える元球児が参加できる「おじいちゃんの甲子園」 全国の予選を勝ち抜いた28チームが出場する大会です。 「さぁーいこう!」「ナイスボールだー、ストライクだ!」 元気はつらつと野球を楽しむ「球児」ならぬ「球爺」たち。 52歳から76歳までの選手がプレーする軟式野球チーム「元気いしかわ」です。 約40年前、星稜高校の外野手として甲子園に出場した登間佐 征希さん(59) 春夏合わせて4度甲子園の土を踏みました。 登間佐さん「これが三塁打を打った時の、サードに滑り込んだ時の写真ですね。覚えています、打った感触がよかった。当時は緊張もあって楽しんでやれなかったので、楽しんで思いっきりやりたい」 いよいよ迎えた大会当日。 ■練習はバッチリ!「やり残したこと」を果たしに甲子園へ… 元気いしかわのメンバーも胸を張って入場行進に臨みます。 登間佐さん「緊張しました。久しぶりなので一歩一歩踏みしめて歩きました」 42年ぶりに甲子園に立つ登間佐さんには、この舞台でやり残したことがあるそうで… 登間佐さん「セーフティバントをしてアウトになっているので、きょうはそれを成功させたいなと思って。大きな声では言えませんけど…」 試合前のミーティングで、元気いしかわの木井大さん(69)が「俺ら甲子園に来たのは代表として来とるし、プレッシャーもあるかもしれん。でも大いに楽しむのも苦しむのも俺らの権利や。ドキドキ感をワクワク感に変えようやみんなで。いしかわ“元気”やからな!」と、チームの士気を高めます。 大会の規定により甲子園で試合ができるのは各チーム30分間だけ。 1番バッターの登間佐さん、勝負の第1打席。 ■白球を追う楽しさ「野球は苦しいだけじゃない、楽しいこともいっぱいある」 ストレートの勢いをうまく殺し、ボールはピッチャー前に。 足を生かして見事出塁に成功しました。