5球団競合の宗山が楽天へ 今江敏晃前監督が電撃解任も「良い球団に入った」理由とは
球界を代表する名遊撃手へ
宗山は指揮官が重視する「準備」を大切にする選手だ。1年春からリーグ戦デビューし、首位打者を獲得した2年春からリーグ戦3連覇に貢献。大学3年まで通算70試合で打率.348、94安打、8本塁打、44打点の好成績を残した。4年春にオープン戦で死球により右肩肩甲骨を骨折し、リーグ戦途中にも右手中指骨折で後半3カードを欠場するなど本来の力を発揮できなかったが、落ち込む時間はない。「野球がうまくなるためには何が必要か」と考えながらリハビリに取り組んでいた。4年秋は残り1カードの法大戦を残し、46打数18安打、2本塁打、11打点、打率.391(10月31日現在)と見事に復活した。 パ・リーグは源田壮亮(西武)、今宮健太(ソフトバンク)、紅林弘太郎(オリックス)などチームの中心選手として活躍する遊撃がそろっている。彼らを追い越し、球界を代表する名遊撃手になれるか。杜の都で宗山の新たな挑戦が始まる。
週刊ベースボール