藤井聡太七冠、叡王奪還に向け白星発進 本戦トーナメント1回戦で増田康宏八段に勝利 新将棋会館で初対局
将棋の藤井聡太七冠=竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=が8日、東京・将棋会館で行われた叡王戦本戦トーナメント1回戦で増田康宏八段に勝ち、2回戦進出を決めた。2025年初対局、新将棋会館での初戦でもある本局で白星をつかんだ。 藤井は24年6月、同い年の伊藤匠七段に叡王位を奪取され、七冠に陥落。八冠返り咲きを狙う今シリーズ。4連勝してトーナメントを勝ち抜くことで伊藤匠叡王への挑戦権が得られるだけに、貴重な1勝となった。 本局は振り駒の結果、藤井が先手に。戦法は角換わり腰掛け銀になった。後手の増田が55手目で斬り合いを目指したが、藤井が飛車を回り込んで対応。その後も徐々にリードを広げ、勝利した。2月からの棋王戦番勝負でも対局予定で、前哨戦となった。 次戦は、戸辺誠七段と木村一基九段の勝者と対戦する。
報知新聞社