石井優希「いろんな攻撃で相手を惑わせたい」

[写真]オリンピックのコートで輝けるために

　いよいよ始まるという感じです。オリンピックでメダルが取れるように積み上げていく過程で、ワールドカップは大事な大会。メダルを取ってオリンピックへの自信にしたいです。 　ここぞという時に点数が取れるエースでありたい。チームの柱になりたい。自分が引っ張っていくという思いでチームのために頑張りたい。前衛でも後衛でも仕事をする。サーブからすべてのプレーで貢献したいです。ディフェンス面が強みでもあるので求められる部分が多いと思うので、粘り強さを生かして攻撃に持っていく。何回も何回もつないでそこから日本のリズムを作りたい。 　攻撃面で課題にしてきたバックアタックは、ネーションズリーグで決定本数が伸びたので自信になっているので、真ん中からだけじゃなくいろんな場所から打ちたいと思っています。テンポも速くなっていいバレーができていると思います。ブロックアウトでの得点については、より意識して練習してきたので他のアウトサイドヒッターよりも自信が持てるプレーだと思います。ワンレグ（片足踏み切りでの移動攻撃）ができるのも自分の強みなので有効的に使いたいと思います。いろんな攻撃をして相手を惑わせつつ1本で決められるようにしたい。 　二段トスも多く上がってくると思うので、高いブロックでも状況判断して被ブロックを減らす。迷いがあったら悪循環になってしまうので、自分がこうと決めたら自信を持って打ちにいく、リバウンドを取るなど、1回判断したことに対しては迷わずに最後までやりきりたいと思います。 　最初から出る、途中から出る、どういう投入のされ方でも役割を全うできる準備はできています。「私を使ってほしい」という思いがあってよけいな考えが出て調子が上がらなかった時期もありましたが、途中から仕事ができることは自分にとってもチームにとっても強みで、それができる人が控えにいることでチームも安定する、監督も安心する。今はそう割り切れているので、どんな役割でも求められていることをしっかり理解して徹したいと思います 　リオオリンピックが終わって、もう1回オリンピックに出たいと強く思いました。その思いを東京オリンピックでプレーで表現したいと思っています。一度経験しているのは強み、その経験を生かしていろいろ発信して、チームにいい影響を与えていきたいです。 　バレーの人気を上げていくためにはオリンピックが一番の見せ場ですし、強ければ応援してもらえるので結果を残したい。強い女子バレーでいたいと思います。世界のトップに立つのは個人競技ばかりで団体競技は勝てていないのでバレーが頑張りたい。チームスポーツなので、見ている人に連携や1人1人が相手のことを思う気持ちが伝わるようなバレー、女子はラリーが続くから面白いと言ってくださる人が多いので見ていて楽しいバレーができたら、もっと盛り上がると思いますし、ファンや見に行きたいと思ってくださる方も増えると思います。 　オリンピックに出る出ない、メダルを取る取らないで人生も変わります。オリンピックは憧れで自分自身にとっても大きな大会です。目指しても行けない人はたくさんいるので、そういう人たちの思いも含め、オリンピックの会場で胸を張ってプレーしたい。オリンピックのコートで輝けるように頑張りたいと思います。