DeNA・筒香嘉智の打撃に他球団が衝撃 「直球をきっちりはじき返している」
日本球界復帰で大爆発
この男が加わったことで、DeNAの雰囲気がまったく変わった。メジャーから5年ぶりに復帰した筒香嘉智だ。 【選手データ】筒香嘉智 プロフィール・通算成績・試合速報 5月11日の阪神戦(横浜)。最大7点差をひっくり返す決勝打に、横浜スタジアムのボルテージが最高潮に達した。8回に蛯名達夫の1号中越え2ランで同点に追いつくと、筒香も続いた。難敵・岩崎優のスライダーを右中間に運ぶ2号勝ち越しソロ。右手を高々と突き上げて喜びを爆発させた。 かつてDeNAで不動の四番を務め、侍ジャパンでも四番を張った筒香がポスティングシステムでレイズに移籍したのは2020年。だが、待ち受けていたのは試練の連続だった。打率.197、8本塁打、24打点とふるわず、21年は3球団を渡り歩いた。パイレーツで43試合出場し、打率.268、8本塁打をマークして光が差し込んだかに見えたが、22年以降は腰痛の影響もあり、本来のパフォーマンスを発揮できない。昨年はメジャーの舞台でプレーすることが叶わず、今年はジャイアンツのスプリングキャンプに招待選手で参加したが、3月21日に自由契約に。アメリカでのプレーに終止符をつけ、日本球界に復帰することを決断した。 気持ちを切り替えるのは簡単ではなかっただろう。筒香は横浜スタジアムで開催された公開入団記者会見で、「僕は常に野球がうまくなるほうというのが自分の頭の中にあり、うまくなるほうを選んで、選択をしてきたつもりでいます。アメリカのサンフランシスコ・ジャイアンツを退団になり、どうなるか分からない状況が続いた中ですね、正直日本に復帰するというモチベーションがいまひとつ上がらなかったのが事実であります」と胸中を明かした上で、「その毎日練習している時間の中で、いろいろ考えていく中で、やはりベイスターズで優勝したい、優勝するという思いが、僕の今、日本でプレーをするモチベーションとなりました」とDeNAに復帰を決断した理由を語っていた。