【赤沢さんがジムに来て…】渦中の平本蓮が初めて明かす「ドーピング疑惑騒動」の真相
前の記事『【独占告白】「お願いした事実もない」記者会見後に「ドーピング疑惑騒動」の平本蓮が明かした胸中』では、RIZINの看板選手である平本蓮が超RIZINでの朝倉未来戦後に降りかかった「ドーピング疑惑騒動」について、自らの口で明確に否定をしている。9月2日に行われた記者会見の直後、平本がFRIDAYデジタルの独占取材に応じた。 【写真】圧倒的な威圧感…平本蓮が本誌取材の最中に見せた「意外な表情」 騒動の発端は平本の元トレーナーで格闘家の赤沢幸典氏(32)と平本の通話音声がⅩ上に投稿されたこと。その後、赤沢氏は平本のドーピング疑惑を実名で告発していた。平本は一連の流れについて「裏切られた気分というより、(赤沢氏に)何か特別な事情があったのか」と推察する。 朝倉未来戦に向けて取り組んできた準備の内容と合わせ、初めて胸中を明かす。 「(朝倉は)憧れの選手でもあったから、午前中に打撃、昼にフィジカル、夕方にグラップリング(寝技)と一日に3回もトレーニングをした。合間のリカバリーと睡眠も大事にした。勝つために考え抜いた日々をおくった。一日が一瞬に思えるほど濃密な時間を過ごし、必死に筋トレをして身体をデカくした。そして正々堂々と戦った。それを『薬物の力で勝った』『ドーピングで作った身体』と言われて納得できるわけがない。 赤沢さんのことは信頼していたし、今でも“嘘であってほしい”と思っている。何か特別な事情があって、赤沢さんはああいう行動に出ざるを得ない状況だったのではないかと思いたい気持ちでいっぱいです。赤沢さんからは『朝倉戦でセコンドに付きたい』と申し出がありました。ただ、自分が考えている作戦と彼の考えが違っていたので断った。それが距離を感じさせることになってしまったかもしれない。断った後、突然、ジムにやってきて練習を見て帰ったり、また“トレーニングの効率があがるサプリ”を勧めてきたから、代金は支払いました。ただ、風邪薬を飲んでもドーピングチェックにひっかかる恐れがある。だから、赤沢さんから送られてきたサプリは飲んでいない」 SNSに投稿された音声は自分の声だと認めたうえで、平本は会見で語ることのできなかった思いを告白する。 「あれは8月4日、赤沢さんから電話がかかってきたときのやりとりで、俺が薬物を使用しているように編集されていました。赤沢さんの顔を立てなきゃと思ったし、無下にできないから『(サプリを)飲んでいる』と話を合わせただけ。怪しげな薬を買っている自覚があったら、本名で振り込むわけがない。赤沢さんがSNSにあげた文章も彼が書いたものとは思えない。朝倉未来側というか、朝倉未来に寄り添いすぎている文章に感じました。 今回の件で騒いでいるRIZINの選手はほぼいない。騒いでいるのは、BreakingDownに出ている選手とその周辺ばかり。BreakingDownの連中が一致団結して、ここぞとばかりに攻撃してきている感じがある」 BreakingDownは朝倉がCEOで、看板選手でもある。その朝倉をノックアウトした平本の存在が愉快なはずはない、ということか。 平本はBreakingDownを認めていない。「一部を除き、BreakingDownの選手は遊び程度の練習しかしておらず、覚悟が違う」というのがその理由だ。 「俺たちと同じ土俵に上がったことのない連中が騒ぎ立てている。俺は毎日、限界まで練習してる。『お前らなんて眼中にない。物語の登場人物になろうとすんなよ』って言いたい。 (ドーピング疑惑騒動は)どうやって始まったのか、誰が企てたのか。一連の動きを考えれば考えるほど、危なそうな奴らの影がちらついている感じがした。人を介して『赤沢を黙らせてやるから3000万円用意しろ』と言われもした。やってもいないことを揉み消す必要はないから取り合わなかったけど、『収束させるにはカネが必要だ』と煩わしかった。誰かがこの騒動を企てて、赤沢さんを使って俺をハメにきている気がしてならないけど、そこを追及しようとは考えていない。身の危険を感じるというか、家族にも害が及ぶんじゃないかっていう予感がある。弁護士を立てて問題を解決していくしかない、と思った」 9月5日、RIZINの榊原信行CEO(60)と3人のドクターが会見を開き、ドーピング検査の結果が発表された。榊原CEOは「朝倉未来選手、平本蓮選手、両選手とも陰性。そういう結果が返ってきました」と述べたうえで、尿検査より精密とされる血液検査の導入についても触れた。 今後、血液検査や毛髪検査を求める声があがる可能性があるが、平本は「RIZINから指示があれば従う」と言った後、シニカルな笑顔を浮かべた。 「次の試合は否が応でも注目される。(朝倉未来との再戦は)いつ何度でもやってもいい」 転んでもただでは起きないダークヒーローが誕生しそうだ。 取材・文:岩崎大輔
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