神奈川ダービーで川崎フロンターレのDFと横浜F・マリノスのFWに賛辞が寄せられた　撮影：中地拓也

　4月4日、Jリーグが公式エックス（旧ツイッター）に第6節での注目された“ある場面”を映像で投稿した。そこに映し出される光景に賛辞が止まらない。 ■【動画】「試合中にこれできるのめっちゃ素敵!」と絶賛の、川崎の19歳・有望DFと横浜FMのエースFWの「バチバチ1対1→互いを認め合うリスペクト行動」■ 　4月3日、J1リーグ第6節が各地で行われたが、そのカードの一つが神奈川ダービーだった。横浜F・マリノスが日産スタジアムに川崎フロンターレを迎えたもので、平日夜の雨が降りしきる中での開催だったにもかかわらず2万6千人が駆け付けた。 　近年のJ1リーグの優勝争いをけん引してきたチームの対決とあって、序盤から緊迫したムードに包まれる。それゆえに多くの1対1が見られ、観客席のどよめきを誘った。 　その中でも注目されたのが川崎DF高井幸大と横浜FMのFWアンデルソン・ロペスの対決だ。前半28分前後の場面で、横浜は川崎のゴールに向かって早く攻め込む。エウベルのバスを受けたロペスが独力でペナルティエリア内に持ち込むが、その前に体を寄せたのが高井幸大。そしてシュートを打ちたいロペスの前に体をうまく入れる。ロペスはそれでも前進しようと試みるが、高井もそこは譲らない。耐える高井の横から最後はGKチョン・ソンリョンが体を投げ出してボールをキャッチし、1対1は終了する。

■「試合中にこれできるのめっちゃ素敵!」

　見た人が熱くなる場面と言えたが、さらに胸を打つ場面が続く。倒れこんだロペスは立ち上がるや笑顔で高井の肩に手を伸ばす。そして労うようにして笑顔で話しかけたのだった。高井も同じく優しい表情で返し、互いを讃えあったのである。 　この場面に、多くの声が寄せられている。 「このシーン本当何回でも見れる　本気と本気のぶつかり合いって感じが最高に良い」 「理想論かもしれないけどfootballはやっぱりこうありたい」 「バチバチの後のこれがサッカーで1番好きなまである」 「このシーンは痺れた!2人が称え合うとこ、試合内容も相まってマジで最高だった!」 「ヤバい、好きすぎる　これすでに今年を代表するシーンの1つだわ」 「このシーン大好きすぎる…。一生みてられる」 「試合中にこれできるのめっちゃ素敵!」 　高井は19歳ながら、パリ五輪の出場権を懸けたU-23サッカー日本代表に選出された将来有望なDFで、ロペスは説明不要のJリーグ屈指のストライカー。そんな2人が互いの実力を認め合うようなピッチでの出来事も、サッカーの魅力といえる。